水曜日, 12月 30, 2009

多機能・高機能化からエクスペリエンス重視へ

業界を振り返れるほど物知りなわけではないが、個人的な印象を書いてみる。

2000年代の前半のIT業界は、90年代から続く「多機能・高機能化」の時代だったと思う。
SonyのPlayStation2がゲーム業界を牛耳り、携帯電話はiモードをはじめとしたネット端末化が進み、音声認識や音楽再生プレーヤーなどの付加価値追求が見受けられた。

PCもWindows2000、XPと32bit化が進むことでパフォーマンスを追求されていた時代だった。

ウェブ業界もネットバブルを乗り越えた巨人たちのポータルサイト化が加速し、複数のサービス・ビジネスモデルに多角化することで、ネット業界そのものの自然成長を自社の成長へとつなげた。


一方で後半の5年間は「エクスペリエンス重視」の時代へと変わりつつあった期間かな、と思う。
NintendoがDSとWiiの先進的なインターフェースとそれを生かしたソフトウェアで、SONYを一気に抜き返して復権した。

2001年に発売されたiPodはそれ自体の機能はほぼそのままで、大容量化・小型化・多彩なデザインで幅広いユーザー層をカバーしつつ、iTunes Storeとの強固な垂直統合によってエンタメ業界のあり方までも変えてしまった。

携帯電話の多機能化戦争は飽和しコンテンツ戦争へとシフトした中で、AppleがiPodとMacで培った資産を投入したiPhoneによって"ネット端末としての携帯電話"へと強力に推進した。機能的には日本の携帯電話が備えていたものばかりだが、ここでもAppStoreとの垂直統合によって端末としての価値をユーザーとデベロッパー双方に対して変えてしまった。

PCもCPU性能やメモリ容量での差別化は陳腐化し、ソフトウェアが求める十分な機能を備えて、多様なシーンへの最適化が進んでいった。特筆すべきはネットブックであり、10年前はタワー型PCでも実現できなかった機能を片手サイズに放り込み、数分の一の価格で販売することで普及した。

ウェブ業界ではソーシャルサービスの勃興とともにポータルサイトではなく、特化型の専門サイトがユーザーと共にイノベーションを追求し急成長していった。一方でGoogleは圧倒的なパフォーマンスの検索連動広告の金脈を掘り当てて、そのシンプルすぎるウェブサイトとビジネスモデルだけでMicrosoftに対抗しうる力をつけていった。

要は「あれもこれもできます」という価値よりも、「これがびっくりするほど簡単にできます」とか「気持ちよくできます」とかそういった価値がユーザーに受け入れられ、多様化したユーザーニーズをそれぞれの領域で押さえていくということである。これから5年間はこの流れが続くのでは、と思う。

金曜日, 12月 18, 2009

振り返る10年と見据える10年

20代もあと7時間を切ったので、ここいらで自戒も込めて振り返ってみる。

■20〜23歳
・とにかくバンドに傾倒。バイトして、CDと楽器に全部投資ってな感じ。
・今考えるとこの頃にふんだんにあった時間をもう少し勉強に使っても良かったような。
・でも学校やバイト先でこの頃に出会った友達は、不思議と今でも付き合っていることが多い。良い出会いに恵まれましたので良しとしよう。

■23〜24歳
・大学に入ってから疎遠になっていたエンジニアに復帰して、バイトをしまくる。後に個人事業で独立。
・ビジネスって結局現場の対人(社)関係で決まるんだな、ということを実感したのもこの頃かな。
・初めて訴訟沙汰を経験。

■24〜25歳
・インターネットに人生をコミットすることを決めたのがこの時期。苦しみ悩んで人生のビジョンを定義。
・転職を決意して今の会社に拾われる。
・大学院中退を決めたのもこの頃だけど、今になって思うのは多少無理してでも卒業しておけばよかった。ごめんなさい。でも後悔はなし。

■25〜28歳
・会社という組織に揉まれながらも、大好きな音楽サービスについて結構好きなようにやらせていただく。かなりの投資もさせてもらった。
・上司やメンバーに共感していただき、恵まれ、守られ、支えられていたおかげ。ありがとうございました。
・酒をたくさん飲んだ。肉体的衰えが始まったのもこの時期(汗)

■29歳
・入社時からの希望だったサービスに異動するも、入れ替わるように一緒に働いてみたかった人たちとすれ違う(笑)
・同じ会社でも部署ごとに文化がかなり違うことを実感。大企業のジレンマを目の当たりにする。
・今まで全く読まなかった本を週1,2冊読むようになる。
→今に至る。


こうして思い出しながら書いてみると、いろんな方々に守られ育ててもらってきたんだなぁ、と思います。ポイントポイントで人生の大先輩にも相談させてもらいました。ありがとうございます。

向こう10年はちゃんとしたアウトプットを出し続けられるように、自分を変えなければならないし、それができる環境を求め続けて行きたいと思います。

残りの半生も、"no regrets"に。


Steve Jobsのスピーチ、山口訳


Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. Don't be trapped by dogma — which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.
あなた方の時間は限られています。他の誰かの人生を生きて無駄にしてはいけません。ドグマにとらわれてはいけません。それは他の人たちの思考の結果とともに生きることだからです。他人の意見の雑音によって自分の内なる声が掻き消されてしまわないようにしてください。そして最も重要なことですが、あなたの心や直感に従う勇気をもってください。心や直感は、あなたが本当は何になりたいのかすでに知っています。他のことは全て二の次です(拍手)。


・Michael Jackson「man in the mirror

If you wanna make the world a better place
Take a look at yourself, and then make a change

水曜日, 11月 11, 2009

web業界における企画職

久々に再会した友人などに自分の仕事内容を説明することが増えてきたのだが、web業界の企画職(=product management)って説明しづらい。

建築業界のように良い意味で枯れた業界は行程に応じたロールの切り分けが明快なのだが、生まれて間もないweb業界の切り分けは環境や会社によって異なるからだ。今の会社でも同じ「企画」という肩書きがついていても人によって予算管理や渉外が中心の人も入れば、ガチガチの仕様書を作るディレクタ/SEタイプの人もいる。要するに技術・制作以外のたいていの仕事をこなす何でも屋なのかもしれない。


ここで敢えて個人的な見解から細分化してみると、以下の4つに大別できる気がしてきた。

(1)プロジェクトリーダー
決める人。
プロダクトオーナー(=大抵はマネジメント)の意志を精緻に理解する能力や、逆にプロダクトオーナーにプロジェクトの考えを説いて伝える能力を持つ。
決めるのが仕事なので、リスクを引き受ける肝っ玉が必要。

(2)プロデューサー
0から1を作る人。
市場環境や技術動向を把握して、時には社外と連携して担当サービスの成長に繋がるプランニングを行う。
能力としてプロジェクトリーダーとほぼ同じスキルが必要となるため、兼任されていることが多い。

(3)ディレクター(設計者)
サービスリリースが100だとすると、1を100にする方法を考える人。
プロデューサーの目的をサービスとして実現するまでの道(=仕様)を作る能力を持つ。
場合によってはかなりの技術的知識が必要となる。


(4)プロジェクトマネージャー
1を100にしたり、100を維持する人。
開発案件であれば、ディレクターが設計したものを実現するまでのスケジュール管理や予算管理を行う。
運用案件であれば、サービスの安定提供のための作業管理や目標予算達成のための業務を行う。
異なる職種とのコミュニケーション能力と管理能力を併せ持つ。


それぞれの定義を見て「これちがくない?」と感じた方も多いと思う。それぐらいこの業界の肩書きの定義って曖昧なのだと思う。
実際今の職場で使われている肩書きの定義とも違っているので定義はどうでもいいと思っているんだけど、上記のような役割と必要能力にあった形で担当を割り振らないと、危険だなぁと思う今日この頃です。

逆に適性に応じて能力を伸ばせば、どこに行っても通用するスペシャリストにもなれるんじゃないかと。なかなかそうはしてもらえないんだけどね。

土曜日, 9月 12, 2009

アヒルと鴨のコインロッカー

20世紀少年の第2章と一緒に借りてきて観ました。

正直1回目は「ふ〜ん」っていう感想だったんだけど、今日改めて観てみて瑛太の演技が秀逸。
2回観ないと分からないので、観る人はぜひ。
大塚寧々久しぶりにみたけど、キレイですね。いい年の取り方してる。

最近徐々にBluerayのレンタルも増えてきたけど、値段が高いのは仕方ないのかねぇ。
正直あそこまでの金額払って観たいと思うほど画質違わんし。というか画質求めてないし。
きれいはきれいなんだけどね。。

アヒルと鴨のコインロッカー [DVD]
B000ZGSQQO

木曜日, 8月 20, 2009

初心に返る

つい最近上場したばかりの人気レシピサイト、「クックパッド」のまとめ本を読んでみた。

600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)
4827550719


"クックパッドは社会に笑顔を増やすために存在する"

そのためにユーザーを減らした方がいいなら、そうするという思い切った会社は当たり前のことを、当たり前にできているのがすごい会社なんだなと思わされました。
キーワードは↓な感じ。


・ユーザ、クックパッド、広告主のウィンウィンウィン
・そんなにたくさんのことをユーザーに求めるべきではない
・説明が必要なサービスはレベルが低い
・成功するまでやれば成功する
・1割のユーザを増やせば売上は1割伸びる。これが商売の本質
・グッドはやらない。ベストしかやらない。
・毎日を楽しく過ごすオフィス環境が大事
・ノー残業手当て


上場後はステークホルダーも増えるので、今後どのようにこの良い文化を保っていけるか、楽しみなところです。

600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)
4827550719

金曜日, 8月 14, 2009

ハゲタカは悪魔か?救世主か?

ドラマ・映画の原作本として読んでみた。

驚くほど内容は違っていて、主人公鷲津はジャズピアニストだったり女好きだったりするし、栗山千明が演じた新聞記者に至っては登場すらしない。唯一変わらないのはモーレツサラリーマン芝野の人柄ぐらいか。

かなり本格的な経済小説なので、テレビ用にシンプルさとキャッチーさをアレンジするとあーなったということだろう。いい意味で小説版は別物となっているので、よくありがちな「実写版みたあと原作読むと実写がしょぼくて泣ける」ということはなかった。

とはいえテーマは同じで、表題の通りハゲタカたる鷲津はハイエナのように死にかけの企業をむさぼり食う悪魔なのか、企業再生のプロとしての救世主なのか、を問う内容となっている。「外資」を嫌う90年代バブル経験者にとっては価値観が変わるかも。

ハゲタカ(上) (講談社文庫)
4062753529


ハゲタカ(下) (講談社文庫)
4062753537

月曜日, 8月 03, 2009

inputが著しく不足している今日この頃

先の釣られネタの原因でもあるのだけど、最近Googleリーダーやtwitterの情報処理が追いついていない。釣られた後で記事を見ても意味なし!

土日はほとんどPCを開かない、ということと平日も会社ではメール処理で精一杯、というのが主な理由かと。このままでアカン、と思いつつ改善できない日々です。iPhoneが早く使えるようになればもう少しマシになるはず・・・


ちなみにこの週末久しぶりに友人を介した大規模パーティに行って思ったけど、いろんな業界の人と話をする、って足りてなかったな、と思う。出版社の方やモバイル業界など今の仕事柄ほとんど接点がなくなってしまったけど、同じ情報メディアとしての意見交換は単純に面白かった。そんな機会を与えてくれたtakapiroに感謝。

inputが欠乏するとouputもしょぼくなる。精進します。

MobsterWorldがやったことはスパムか?

一昨日ぐらいからニュースになってるMobsterWorld。今日誤って釣られてしまい、friendsの皆様にはご迷惑をおかけしました。申し訳ございません。

でもね。釣られたからこそ分かるんだけど、スパムって何なの?と思うのです。
確かに許諾なくプロモーショナルDMを送られること自体は嫌悪感を感じたし、結果飛び先のサイトのサービスもよろしくないものなので、スパム的ではあります。が、そもそもOAuthを通したtwitter APIにこの機能が提供されている限り、誰でもできるし特に制約はないんです。

これが超イケてるゲームサイトだったら、「twitterを活用したバイラルプロモーション」の成功例として記事が書かれてたんじゃないかな、とすら思うわけです。これまで無数に出ているtwitterAPIを使ったアプリのすべてで同じことができちゃうわけだし。

今回の問題としては、ユーザーパーミッションを取らずにあたかもfrinedsをinviteするような行為を行い、嫌悪感を与えた、というところだと思います。これを厳格に制限するのは非常に困難で、twitterAPIからDM送信機能を消すしかない。

まぁ現実解としては、API利用規約に「オプトイン意外のDM送信は規約侵害に当たる」的なことを書いて、Mobsterのような場合にAPI利用をブロックするぐらいでしょうね。mixiアプリとかでも同じことができると思うので、このあたりは慎重に、業界を潰さないように気をつけて進めて欲しいと思います。

水曜日, 7月 22, 2009

new Yahoo! Homepageが良い

一年ぐらい前からライブテストやってた気がするけど、先日からYahoo!のオープンなフロントページがオープンベータになった模様。

使ってみて改めて思うけど、未来のポータルページってのは今で言うPCのデスクトップみたいになるべきで、この改変はまさにそこに対しての第一歩だと思う。自社サービスが食われるリスクを負ってもこの領域に踏み出したことには価値あることじゃないかな。

しかしMyYahoo!はどうするんだろうね。。

木曜日, 7月 09, 2009

mentionsを使ったtwitterでのターゲティングプロモーション

昨日フジロックについてtwitterを書いたら、fujirockRSSからreplyがあった。見てみると、フジロックに関するtwitter検索結果をつぶやくbotなのだが、これって結構面白いプロモーション方法だなと思った。

自分がつぶやいた内容に対してreplyがされて、mentionsでゆる〜くそれに対して関連する情報をお知らせできる、ってことはこれってターゲティングプロモーションな訳で、概念としては検索連動広告にとても近い。実際今回僕はfujiRSSをフォローするようになった。

しかもtwitterはオープンなシステムなので、fujirockRSSのbotシステムをほぼそのままで"キーワード登録する仕組み"だけ用意すればもう立派な広告配信サービスとして稼働できてしまう。

もちろんreplyが乱発されて、自分のtweetと関連がない情報ばかり届くと媒体としてのmentionsが破綻してしまうので、審査基準はとても大事だが。

とりあえず簡易版を自分で作ってみようかな。

水曜日, 7月 08, 2009

個人ツールのユーザーリサーチ

RSSリーダーやSNSなど、いわゆるPIM以外にも個人ツールは多くの人が利用するようになってきているが、これらのツールが具体的にどのように使われているかを把握するのはとても難しい。個人ツールであるが故に、使われ方が多岐にわたり的を絞るのが困難なためだ。

検索サービスも同様にどういった意図で、そのキーワードを入力したのかはいくらログを見ても分かるはずもなく、直接聞いてみるしかない。

IDEO社のアプローチの中にも、"ユーザーを「観察」する"というステップが存在するけど、こういったケースのときに彼らが具体的にどういうアクションを取っているのか非常に気になる。
ユーザーインタビューを頻繁に繰り返すのか、一定周期でのリサーチ後の仮説を元に定量数値で補完するのか。うーん両方とも難しい。

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
鈴木 主税 秀岡 尚子
415208426X

日曜日, 7月 05, 2009

シンプリシティの法則

進化するものはすべて、COMPLEXITYvs SIMPLICITYのせめぎあいとなる。
昨今の成功している新しいサービス・製品というのは、このSIMPLICITYを非常にうまく実現できている気がする。(ex. PS3 vs Wii)
高機能化を追求してきた20世紀に対して、21世紀はそこにSIMPLICITYも盛り込まれる時代になったのかもしれない。人間にエラ呼吸能力や、翼がなくなったのと同じように。

ジョン・マエダ氏は「SIMPLICITY=健全さ」と表現しているが、個人的には自由領域に対して「秩序を設けること」なのかな、と思った。具体的な法則は以下のとおりだそうだ。


【10の法則】
1. 削減 ・・・縮小(SHRINK)、隠蔽(HIDE)、具体化(EMBODY)を用いて、できることを減らし、ほかのすべてを隠し、本来の高い価値を失わないようにする。
2. 組織化 ・・・分類(SORT)、命名(LABEL)、統合(INTEGRATE)、優先順位の決定(PRIORITIZE)
3. 時間の節約 ・・・物理的・視覚的な時間削減を行うことでSIMPLICITYを感じさせることができる。(ex. プログレスバー)
4. 学習 ・・・「時計の進む向き」を知っていることで時計はいかにシンプルになっているか。学習のためには同じことを何度も繰り返し言ったり、例を使ってインスピレーションを与える。
5. 相違 ・・・SIMPLICITYとCOMPLEXITYは互いを必要とする。行ったり来たりする。
6. コンテクスト ・・・SIMPLICITYの周辺にあるものだけが周辺なわけではない。すべては数珠繋ぎ。
7. 感情 ・・・愛着(lovefit)を生み出すことを忘れない。
8. 信頼 ・・・信じさせることはシンプルにする。
9. 失敗 ・・・必ずしもシンプルにできるわけではない。
10. 1 ・・・SIMPLICITYは明白なものを取り除き、有意義なものを加える

【3つの鍵】
1. アウェイ ・・・遠くに引き離すだけで多いものが少なく見える
2. オープン ・・・オープンにすればシンプルになる
3. パワー ・・・コストは少なく、リターンは多く


個人的には無意識でやっていたこと(1~3あたり)が整理されたり、新しい気づき(6~8あたり)が得られました。

シンプリシティの法則
John Maeda 鬼澤 忍
4492556079

木曜日, 7月 02, 2009

希望とはなにか

ドラマでも映画でも観た「ハゲタカ」の原作者、真山仁の「ベイジン」を読んでみた。

久しぶりに読み応えのある小説で、上巻を読み終えるまでは実は結構辛いものがあった。なにしろ個人的にあまりよく知らない中国という国の文化の記述や、登場人物の多さ(&名前も覚えにくい。漢字一文字なんだもん)に頭の整理が追いつかなかったからである。

ともあれそこを超えてしまえば、下巻以降はスイスイ引き込まれる内容。腐敗した国政の権利争いに巻き込まれつつ自分なりの正義を追い求める中国人と、安全な原発開発に命を削る日本人のストーリーが雪崩のように進んでいく。二人を繋いだ「希望」という言葉の意味は結果ではなく、"信じて追い求める生き様"。

若干の男臭さがいい感じでした。

ベイジン〈上〉
真山 仁
4492061479


ベイジン〈下〉
真山 仁
4492061487

日曜日, 6月 14, 2009

2ちゃんねるの必要性

今週は珍しく本を読む時間が取れたので2冊目。

ひろゆきはネットニュースのインタビューやブログを経由で知っていたけど、本は初めて。自分で自分のことを「企画屋」と言っているけど、この人は業界にも少ない「技術が分かる企画」なんだなと思った。

2ちゃんねるを自ら作り運用してきたことにより、低レベルな開発・運用から訴訟対応まで幅広く経験されていて、ある意味ドライにインターネットを見ている人だと思う。

今やほとんど口にされることもなくなった「web2.0」という言葉もこの本が出た当時はホットワードだったはずだが、web2.0とはマイナスイオンと同じで「なんかすごそう」っていう単なるイメージだという意見になるほど、と思った。またweb2.0の一要素と言われている(?)ソーシャルメディアに対しても、「集合知と集合愚は紙一重」という意見にこれまた2ちゃんねる管理人としての説得力があった。

みんなが投票してるからいいはず、というのではなく有象無象な意見が集まっている2ちゃんねるは一見カオスではあるけど、その中から自分に必要な情報を抽出できる人こそこの時代に生き残っていけるのかも、と思った。

2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書)
西村 博之
4594053882

仕事はリーグ戦

加藤さんの本は三冊目。

アマチュアはスポーツで言うならトーナメント方式だけど仕事はリーグ戦、という言葉にはっと気づかされました。目の前のいざこざに一喜一憂するのではなく、長いペナントレースの中でいかに勝率を上げられるか、を意識しないとリーグ戦は勝てないしもたないですね。

時には省エネに負けるいわゆる「負け試合」を作ることさえも必要。凹んでいる時間があったらそこから学んで、気持ちを切り替えて次の試合に備えたほうがマシですね。忘れずにいたいです。


アイデアパーソン入門 (講談社BIZ)
加藤 昌治
4062820994

土曜日, 6月 13, 2009

Google App Engine for Java

ただいま開発合宿でGAE中。

本番にデプロイした後は、管理画面から消せるんだけどローカルのデータストアをクリアする方法がない。pythonだとサーバー起動時に--clear_datastoreつければいいみたいだけど、java版は先行公開のためか今のところないっぽい。

ということでいろいろあがいた結果、WEB-INF/appengine-generated/local_db.binを削除すると消えるっぽい。個人責任でどうぞ:D

久しぶりすぎてハマったけど、web.xmlのの中身は一件ずつ書かないとだめらしい。


 <servlet>

  <servlet-name>hogehoge</servlet-name>

  <servlet-class>hoge.hogehoge</servlet-class>

 </servlet>

 <servlet-mapping>

  <servlet-name>hogehoge</servlet-name>

  <url-pattern>/hogehoge</url-pattern>

 </servlet-mapping>

 <servlet>

  <servlet-name>hogehoge2</servlet-name>

  <servlet-class>hoge.hogehoge2</servlet-class>

 </servlet>

 <servlet-mapping>

  <servlet-name>hogehoge2</servlet-name>

  <url-pattern>/hogehoge2</url-pattern>

 </servlet-mapping>



こんな感じ。405エラーの原因が分からなくて2hぐらい無駄にしてしまった。。

金曜日, 6月 12, 2009

【アイデア】バスタオル専用の洗剤

家庭によってスタイルは違うかもしれないが、僕は使ったバスタオルは数回使ってから洗濯する。毎回代えるには枚数が必要だし洗濯も大変だから。

このとき問題になるのが、使用済みバスタオルを部屋干しすること。風呂上がりに使っているので基本的に汚れは付かないはずだが、部屋干しであるがゆえの臭いがついたりする。のでそんなに何回も使えない。

そこでこういう用途のバスタオルに最適化した洗剤を作れないか。
「濡れる=>乾く」を数回繰り返しても、速乾作用が持続して除菌状態が保てるような洗剤。バスタオル専用なので多少強力でもOK。みたいなやつ、お願いします。

火曜日, 6月 02, 2009

Google Waveはtwitterに対するGoogleの回答か

先日のGoogle Wave発表は記憶に新しい。一般的にはMicrosoftの新検索エンジン"bing"に対するマーケティングだと評する人もいるが、本質はそれだけじゃない気がする。

なぜ、Googleが今このタイミングでこのようなプロダクトを発表したのか。Google Waveが提供してくれるのは、email/IM/wiki/Groupsアプリケーションを網羅したリアルタイムコミュニケーションとロギングのためのプラットフォームであるが、これは現行のtwitterが果たしている部分とかなり重なっている気がするのだ。

違いとしては、twitterはtwitter.comが提供するサービスであらゆるコンテンツの"リアルタイムフィード"ハブとしてシンプルに機能しているが、Google Waveはオープンソースソフトウェアとして各サイトオーナーやISPが導入できるパッケージとして提供されることぐらいだ。当然ながら普及さえしてしまえば、Google Waveの方が遙かに低コストに(というかGoogleは設備投資なしに)実現できる。CDNを提供しているakamaiにきわめて近いサービスとも言えるかも。

ちょうど思い出したのが、Facebook Appsに対するGoogleの回答がopen socialによる無力化戦略だったのと同じように、Google Waveによってtwitterをも相対化しようとしているのかもしれない。そして最終的には検索可能なプラットフォームにすることによって、自分たちのビジネスへと繋げることができる。妄想のしすぎかな?


とはいえまだ実物も見ていないので、結論を出すのは早計かと。
とりあえずプレビュー版登録してみようかな。

水曜日, 5月 27, 2009

Yahoo! JAPANのGoogle Analytics

昨日ログの話題を書いたっばかりだけど、ちょうどタイムリーにYahoo!アクセス解析なるものが昨日公開されてた模様。サイトデザインがOvertureっぽいけどローカライズなのかな?

とりあえず使ってみてまた感想書きます。

火曜日, 5月 26, 2009

ログを制するものはネットを制する

遅ればせながらGoogle Ad Plannerを使ってみた。

正直、「Google怖えぇぇ〜」と思うぐらいちゃんとした情報が出ててびっくり。
おそらくGoogleツールバーの閲覧ログと、Google Analyticsやadsenseのログを活用してるんだと思うけど、莫大なログを集計して見やすいインタフェースで表示できているのはさすが、です。
こんなとこにもGoogleの技術力とサーバー設備が生きてますな。

各媒体資料だけでなく、ビデオリサーチやネットレに対する破壊的影響を与えそうですね。だって無料で見れちゃうし、扱ってる広告タイプ(テキスト、バナーとか)までマッピングされてるんだもん。

ちなみに面白かったのはニコ動が10代の利用が34%を占めていて所得300万円未満が多いのに対して、カカクコムはアラフォーがメインで、所得も500万円前後が多いってこと。子供はニコ動、お父さんはカカクコム、って感じなんですかね。


逆に言うとGoogleのindexにはこれらの付属情報も含めて、ユーザーおよびそのクエリに対してコンテンツをマッチングした検索結果を提示できるわけで(実際やってるかはわかんないけど)、これはもう一朝一夕にはどこもマネできないわけです。

あ、マネできるところがあるとしたらakamaiぐらいですかね。akamaiの場合はGoogleよりもさらに生な情報を持てる代わりに、こんな風にオープンに情報を公開することはできなさそうですが。でももしakamaiが自分たちでサービスを作っていくとしたら、あらゆるユーザー行動を元に設計できちゃうんだろうな。

知らないうちにいろんなデータとれちゃうのがインターネット。それを活用しない手はありません。

日曜日, 5月 24, 2009

”キーワード検索”はどこまで続く?

ITの世界に情報があふれ出しデータベースが生まれてからこの方、キーワードを元にファイルを検索する、という機能は不可欠となった。これはもう何十年も前からずっと変わらない話。

WEBの世界が広がってからは、このキーワード検索をGoogleが握り年間ウン千億円を稼ぐほどのビジネスモデルを構築したが、成長し続けるWEBコンテンツに対して進化し続けられているか、といえばそうでもないと思う。結局キーワードに縛られている限り、追加できる条件は先日Googleが発表したような構造化情報に対しての「絞り込み」やら「ソート」が限界なのだ。

ITに対する知見がある人なら、こういったDB系の機能を使いこなして今までよりも早く欲しい情報を見つけ出すことはできるかもしれないけど、世の中の多くの人はまだまだ厳しいと思う。

今必要なイノベーションは、GoogleやTwitterがDBやindexの規模や更新頻度を上げたコンテンツに対して、もっと分かりやすいマッチングの道筋を作ることなのかも。たとえばその人のプロファイル(人となり)やソーシャルグラフ(友達の嗜好などからその人をマッピング)、行動履歴や更にいうならその瞬間の感情や体調、といったモノまで行かないと難しいだろう。これはもう映画「マトリックス」の世界になってしまうんだけれども、そこまで行かなくてもこれに近い類推技術や統計学の知識がある人はすごくチャンスがあるんじゃないかなと思う。
世の中のVCの方々、ぜひここに投資してください。

金曜日, 5月 15, 2009

事業の寿命

会社の寿命(=事業の寿命)というのは一般的長くてもに30年ぐらいだそうです。
どんな業界でも30年も立てば技術の進化によって、新しいビジネスモデルができてしまうから。
逆に30年以上生き残っている会社というのは、事業の寿命が尽きてしまう前に新しい事業によって蘇生できているということ。

でもインターネット業界はもっと短いのでは、と思う。単一事業で成功しても10年足らずで一線からいなくなってしまった会社や事業はたくさんある。(古くはネスケ、最近だとSUNもそうかも)

逆に言えばそれだけテクノロジーの発達がめざましいということだ。14年前に初めてWin95を使ってネットに繋いだ時なんて、ネットで買い物なんてできなかった(するようになるとも思わなかった)し、CDやVHSに変わって音楽や動画をダウンロードするとは到底思わなかったし。

そう考えるとそろそろGoogle天下は終わってもよい頃合いだし、新星が登場しないといけない時期だと思う。そのためにはクローンを作っての同質化戦略だけでは絶対にダメだし、もっと腹の底から生み出さないとだめなんだろうな。

あきらめたらそこで試合終了だよ(by安西先生)

アマゾンのロングテールは、二度笑う 「50年勝ち組企業」をつくる8つの戦略 (講談社BIZ)
鈴木 貴博
4062820315

月曜日, 4月 27, 2009

feedburnerに勝手にRSSを変えられた件について(怒)

今日初めて気づいたんだけど、このブログで使っているfeedburnerのURLが他人によって上書かれていた。


今までのURL:
http://feeds.feedburner.jp/NoRegrets

変わっていたURL:
http://feeds2.feedburner.com/jp/NoRegrets


見比べてみると一目瞭然。今までのURLはいつのまにかアラビア文字(?)か何かのブログにすげかえられているのである。なんじゃこりゃ!!ありえん。

たぶん、最近feedburnerアカウントからGoogleアカウントへの切り替えをやってたんで、そのときのバグでこの人のRSSに上書きされたんだとは思う。はっきり言ってこの手のproxy/ホスティングサービスでは絶対やっちゃいけないことだと思う。

今までもフィードがしばらく更新されない等の不具合が多かったfeedburnerだけど、今回ばかりは不信感が爆発したので、乗り換えたい。けど他のフィード解析サービスよく知らないんす。誰か良いサービス知ってたら教えてくださいー。

水曜日, 4月 15, 2009

ロジカルなUIデザインを目指して

ここんとこUI設計のお仕事が増えてきていて思うのは、デザイン根拠をロジカルに説明できるかどうかってすごく難しいな、ということ。

今までそれなりにやってたことではあるんだけど、今やってるやつは古くからあるサービスでもあり、多くの人が関わっているのもあっていろ〜んな意見が飛んでくるので、かなりの説得力が求められたりしてかなり大変。さらにCPCの広告商品なんかを扱った日にゃぁ、売上にも直結するのでもはやカオス状態。何が正解かなんて分からなくなってくる。


古くからある建築や工業デザインなんかは、ある程度のデザインパターンや方法論が確立されていそうだけど、web業界はできてまだ15年足らずなわけでしかもこの間にも劇的にUIは変わってきてるのを考えると、本を読んだり論文探しても答えなんてどこにもないのよね。

ということを考えると、答えの無い正解を探して時間を潰すよりもヒラメキを大切にして、「とにかく出してみてダメそうだったら直しゃいいじゃん」という気持ちでやらないとだめなんだろうな。


これを実践するためにもいかにして最もらしい説得材料を持って来れるか(屁理屈?)が大事な訳で、そのためには日々の情報収集としてwebだけじゃなくいろんなサービスや製品、芸術に触れたり、数値や統計に強くならないといけないんでしょうな。

ヒラメキと屁理屈、この二つでやってみようと思います。

日曜日, 4月 05, 2009

全力を出すということ

あなたは今、全力で走れてますか?

珍しくテレビ見てみたら、途中からだけどキムタクが港区の坂50個を全力で駆け上がる、という「全力坂」という番組をテレ朝がやってた。最後にキムタクがヘロヘロになりつつも、


「全力を出す場面が少なくなった中で、こういう機会を与えられてよかった」


的なことを言っているのを見て、むーんと考えてしまった。確かにそうかも。
運動という意味では、その回数すらほとんどないしやったとしても全力でプレーする、ということはほとんどない。どうしても力をセーブする、というか明日の、来週の仕事のことを考えたりしてしまうからだ。

かといって仕事も全力を出しているかというと、正直サラリーマンになってから全力で走り続けることができなくなった気がする。もちろんピンポイントでは全力を出しているのだが、走り続けるにはあまりにも人数が多すぎなのである。


個人事業時代は、生きていくのに必死だったのもあって毎日全力で走っていた気がする。でもそれは人数が少なかったり、自分ですべての職種を兼ねていたので、自分の気持ち・気分・体調だけで全力が出せた。

今の会社も入社直後はそのままのテンションで入っていったので、全力疾走しようとしたら周りに誰もいなかった、なんてことがよくあった気がする:((
そんな経験を何回かしてから、いつの間にか空気を読む力を身につけて周りのペースとあわせながら力をセーブするようになっていったのだろう。これはこれで必要なことだけど。

でもやっぱり心のどこかでは全力疾走がしたいんだろうな、そうできないことがストレスになってるな、という思いがあるんだなと実感しました。でもそのためには環境を変えて新しく作っていくしかないのかなー。むむむ。


あなたは今、全力で走れてますか?

木曜日, 4月 02, 2009

シンプルさはクリエイティヴィティにつながる

Google川柳βでふと思ったけど、川柳ってとてもクリエイティヴですよね。限られた文字数だからこそ、ひねりが生まれて趣が出る。軽いストレスを与えると人間は創造的になるのかも。

と同時に、限られた文字数で作れるからこそ誰でも参加しやすいんだと思います。小説を書く、となると身構えちゃうけど川柳なら思いつきで書けるもんね。


これと同じことが起きてるのがtwitterなのかなぁと。Blogとかmixi日記、メールってどうしてもタイトルを考えたりとか「う〜ん」って考える部分があるんだけど、twitterにはタイトルはないし140文字という文字制限もある。考えても仕方ないので、とりあえずつぶやく。そこがtwitterのコアコンピタンスですよね。

ちなみにトランプとか将棋/囲碁/オセロが長年親しまれているのもそのシンプルさだと思うし、もっというとWiiが成功したのもなんだかんだいって「コントローラを振る」だけで遊べるシンプルさが一番の理由ですね。

成長のためにいろいろ追加機能とか入れたくなっちゃうけど、守るべき機能制限ってのを忘れないようにしなきゃなぁと思いました。

水曜日, 4月 01, 2009

エヴァ実写ドラマ化計画

エヴァ実写ドラマ化計画

これアツイ。どんな結果になるか楽しみだし、なんとか実現してほしいな。

火曜日, 3月 31, 2009

ネットの巨人:Googleは今も本当に脅威か?

たて続けてGoogleネタですが・・・

プラネット・グーグルを読んでみた。基本的にはGoogleの歴史を追う内容で、新しい情報は特になかったんだけどAdsenseが生まれた経緯がGMailにあった、っていうのは意外でした。

当初のGMailのPMはメールに広告を入れるのは大反対してたんだけど、エンジニアが半分いたずら(?)でメールのコンテキストを解析して、Adwordsに繋いで表示してみたら意外といいじゃん、これ、ってことになったらしい。結局これがAdsenseとなって、GMailが難産だったのに対して1年先じんてリリースしちゃったとのこと。

AdsenseはいかにもGoogleらしい、というかエンジニアの裁量が生かされたプロダクトなわけだけど、それ以外のプロダクトって実はGoogleってたいしたもん作ってなくない?という気がしてきた。

Google Earthも、Google Docsも、Youtubeも、Androidも全部買収元の会社の技術だし、Adwordsも収益力に差はあるけど元々検索連動広告はOvertureが発掘したビジネスである。Googleが生み出したイノベーションは、PageRankを元にした検索エンジンとAdsenseだけなんじゃないだろうか。

ここ数年のGoogleの業績に比例して、Googleブランドも世界1位にまで上り詰めたけど、冷静に見てみるとAdwordsで稼いだお金でガンガン新興企業を買いまくってるお金持ちたち、という捉え方もできるかと。もちろんその目利きと交渉術はすごいんだけどね。

一方でFacebookがGoogleがクロールできないソーシャルグラフやソーシャルフィードを囲い込み始めたり、twitterの躍進、セマンティックウェブを基軸にした新興検索エンジンの登場など、Google以外のところでのイノベーションは着実におき始めてるわけで。
ここ数年で確実にGoogleと肩を並べるサービスが生まれる気がします。

Web1.0バブルに乗ったのがYahoo!,AOL,ebayだとすると、GoogleもWeb2.0バブルの恩恵を預かっていたのであり、徐々にそのバブルに限界がきているのかも。
次の流れを誰がつかむのか?

願わくば自分はその流れに乗っていきたいな、と思います。


プラネット・グーグル
Randall Stross 吉田 晋治
4140813229

Googleのロールバック

ホームページのデザインについて

Googleトップのデザインが以前のバージョンに戻ったそうだ。有料リンク事件から急上昇ワードの印象がマーケティング上マイナスになると判断したのか、ただ単にCTRが低くてGoogleサービスのクリックを奪ってしまっていたのか。一般的に判断すると後者なんだろうけど。

いずれにせよ、ここまで市場にインパクトというか話題を提供しておきながら、サクっとロールバックしてしまうGoogleの潔さにはちょっと感心しました。

常々思うけど、撤退の意思決定というのは実は最も難しいけども最も大事なことだと思います。ビジネスの世界は打率1割を超えたら名経営者になれるわけで、9割の失敗からうけるダメージを如何に小さくできるか、が1割に生きてくる。ユニクロの柳井さんも野菜販売や高級ブランド進出で失敗したけど、最高益叩きだしてますね。

見習いたいけど、まだまだ修行が必要そうです。
とりあえずGoogleの勇気に賞賛を与えつつ、今後の展開に注目したいですね。

月曜日, 3月 30, 2009

テレビとネットの"ベルリンの壁"

NHKの討論番組で驚いたネットに対する認識不足

残念ながらリアルタイムでみれなかったのだけど、想像通りの結果だったようですね。


例えば、決まった時間にテレビを見るということが今後減っていくと答えたのは、制作者9人のうち、わずか1人。残りの8人は今後もタイムテーブルに合わせて視聴者が番組を見てくれると思っているようだった。


実際僕はこの討論番組を見たくても見られなかったわけで、今となってはこの事実も映像で見ることはできず、こうして夏野さんやほかのブログを通して内容を把握している。ちなみに僕が定期的に見ているテレビ番組といえば、毎朝時計代わりにつけている「花まるマーケット」だけであり、大好きな(?)カンブリア宮殿もリアルタイムでは見れないことが多いので、録画して見ている。

夏野さんも書いている通り、人の可処分時間なんて知れた時間しかなくて、それをいろんな娯楽産業が取り合っているのであり、「家に帰ってテレビを見るのが楽しみ」と思っている若者はどんどん減っているのが現実だと思う。20年前には携帯電話もDSもないし、mixiも、ニコ動もなかったもん。

討論の前にこういった前提を共有できていないと、建設的な議論にはならないよね。今回の取り組みは業界としては革新的なんだろうけど、参加者の事前ブリーフィングが十分にできなかったことが最後まで響いたんじゃないかな。

ちなみに個人的にも数年前に某局のネット担当の方と「何か一緒にできないか」と問い合わせをいただいてミーティングしたんだけど、あまりにも互いの理解が違いすぎてびっくりしたことがある。僕は当然"テレビのコンテンツ制作力"との連動をイメージしていったのだけど、向こうは自社コンテンツをプロモートするための"マス媒体"としてしかネットを見ていなくて、ただ「これ載せてもらえませんか」とだけ言われて萎えたのを思い出した。しかもそれ、もう載ってますけど、みたいな。。。

今思えばこの担当の方も、50代ぐらいの男性でこういっちゃナンだけど、正直窓際族的にネット担当にさせられて数字目標を達成するためにがんばられているんだろうな、と思う。「面白いことがやりたい!」という人がテレビのネット担当として出てくるのにはまだまだ時間がかかるのかも。

元テレビっ子としては寂しい限りです。

#そんなわけでこの番組のアーカイブ持ってる人は教えてくださいー。

金曜日, 3月 20, 2009

GMailに学ぶUIだけでできる工夫

New in Labs: Undo Send

やべ、添付忘れた!とかBCCにしてなかった!みたいな「あるある」という事象に対するGMailの答えは驚くぐらいシンプルな、"5秒間待ってから送信する"という方法みたいです。

インターネットの仕組み上、送ってしまったメールを取り消すのはほぼ不可能に近いけど、UIとバックエンドを工夫して5秒間poolする、というだけで解決できちゃったという良い小規模改善の好例ですね。ぜひYahoo!メールでも考えてほしいですな。

かゆいとこに手が届くUIってのを常に考えなきゃなーと思いました。

水曜日, 3月 18, 2009

バレたかな

勝手に作った美人時計がジェットがバレたのか、画像URLが変更されて取得できなくなってました。ちなみにコードは↓こんな感じ。



<div id="bt_div00"></div>
<script language="JavaScript">
function btUpdate(){
var img = 'http://www.bijint.com/jp/img/photo/';
var dd = new Date();
var hour = dd.getHours();
if(hour < 10) hour = "0" + hour;
var min = dd.getMinutes();
if(min < 10) min = "0" + min;
url = img + hour + min + '.jpg';

var objDiv = document.getElementById('bt_div00').innerHTML =
'<a href="http://www.bijint.com/jp/" target="new"><img width="240" src="' + url + '"/></a>';
}

btUpdate();
setInterval('btUpdate()',60000);
</script>



Googleガジェットが用意されていたので、それに差し替えました。これはiframeで埋め込んでるみたいね。相変わらずサーバーが重いです。

-------------------------------------
3/20(金)追記:
あまりにもapacheエラーが多くてエラー画面ばかり出ちゃうので、ガジェットごと削除。
この品質はあまりにもひどい。せっかくいいコンテンツなのでキャッシングを真面目に考えた方がいいと思います。

火曜日, 3月 17, 2009

好きなことをやり続けるということ

今日珍しくテレビを見てたら、(懐かしの)辰吉丈一郎のドキュメンタリーをやっていてついつい見てしまった。

周りから「辞めた方がいい」と言われ続けながらも、復帰第2戦までの軌跡と試合後までを綴った番組なのだが、一番最後にジョーが


 「中途半端な奴らが多い中で、好きなことをやり続けるって結構大変やで」


的なことを言っていていろいろ考えてしまった。
試合直前は不安で眠れず、体もボロボロになりながらも試合のゴングが鳴ると闘志を絶やさず闘い続ける姿は、生粋のファイターでありボクシングを愛し続けるからこそなのだろう。


でも多くの視聴者が感じた通り、今のジョーには過去のキレもパンチも無く、正直試合を見ているのが辛くなるほど衰えてしまっている。足は常にふらつき、腰が入っていないジャブを手打ちしながら相手のパンチを受け続ける姿は身内でなくとも堪え難いものだ。

本人の自由、と言ってしまえば簡単だしその通りではあるが、生きて帰って来られるかも分からずに耐える家族や、かつてのジョーを知るファンにとっては身を切られる思いなのではないか、と思う。


好きなことをやり続けることは大変なことだしかっこいいことではあるけど、周りの人に心配や迷惑をかけてまでするべきなのか。他人事ではなく自分も気をつけないといけないな、と思わされました。

金曜日, 3月 13, 2009

ツンツン頭の孫悟空

昨日ヒルズで先行上映で「DRAGON BALL Evolution」を見てきた。

見終わった時の感想。



   困った。



無論、見に行く前からかなり期待値は低かったので、どれだけその期待値を上回ってくれるのか、と思っていたのだが。。。
もはやそういう次元ではなかったw

原作と比較してどうのこうの、の前にそもそも映画として成立していないのである。

イメージ的に言うと、原作をパラパラと流し読みした人たちがそれぞれ分担して自分の印象が強かったシーンを撮影し、それを編集して一個の作品にしてみたよん、っていうそんな感じ。

細かいツッコミをあげたら切りがないんだけど、一つだけ言いたい。



   気の力って、性欲だったんですか?



スタッフロールに日本人の名前がたくさんあったけど、なぜこのまま公開させてしまったのか、不思議でなりません。ある意味歴史的な迷画かもしれない。

恐いもの見たさで見に行ってみるのもまた一興かと。

木曜日, 3月 12, 2009

IXYの女の子

ずっと前から気になってたIXYのCMでオダジョーと競演してる女の子、誰だろうと思って検索してみたところ、比留川游さんというモデルさんなんですね。「かわいい」と「キレイ」が同居した女性だなぁと思います。

ちなみにモデルにスカウトしたのは同事務所の土屋アンナだとか。人の出会いは大切ですね。

ラムネの語源

どーでもいいことなんだけど、ラムネはなんでビー玉で栓してるのか、と思って検索してみて知ったこと。

ラムネになぜビー玉?


 幕末に長崎、横浜にラムネが伝来し、
 長崎の藤瀬半兵衛が、慶応元年(1865)に「レモン水」として製造販売しだしたのが最初です。
 しかし、「レモン水」では売れませんでした。
 しばらくして、レモネード(lemonade)が訛って、ラムネと呼ばれるようになりました。


ラムネがレモネードだったとは・・・
確かに発音よく発生すると近いかも。ちなみに、


 サイダー(cider)の語源は、フランスのリンゴ発酵酒「シードル」(cider)です。


これも驚いた。王冠でふたしてるのがサイダーで、ビー玉だとレモネードだそうです。
こういう気づきを与えられるって、webのすごいところですなぁ。

月曜日, 3月 09, 2009

やばい転職欲求

コナミがメタルギアシリーズの「新展開」のためにスタッフを募集、家庭用ゲーム機向け開発スタッフも

かなり惹かれるー。。
中学時代にゲームプログラミングに憧れてこの世界に入った人間としては、やっぱり世界で勝負できるゲームを作ってみたい、という想いは未だにあったりする。

なによりメタルギアシリーズはゲーム性&ストーリー性のクオリティが高く、作り手のこだわりをひしひしと感じられるのでなおさら、ね。

でも職場も今と変わらないし、自分のスキルでコンシューマ機の開発ができるかどうかも微妙。。
む〜ん。

日曜日, 3月 08, 2009

勝手に美人時計ガジェット作ってみた

毎分美人に会えちゃうブログパーツが欲しかったので、自分で作って右カラムに入れてみた。許可無く勝手にやって申し訳ないので、一応本家サイトへのリンクもつけてみた^^;

コード自体は5分で書いたような超簡単な代物なんだけど、せっかくだからbloggerのガジェットコンテナ経由で入れようと思ったものの、ホストできるサーバーがなくてできず。。
geocities使おうと思ったけど、XMLを勝手にHTMLで吐き出しちゃうっぽくてできませんでした。あぼーん。

どっか無料でホストできるとこあったら誰か教えてくださいませ。

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(追記)
ここに公式ガジェットがあるみたい。vistaで設定したい人はこちらを読むとわかります。

土曜日, 3月 07, 2009

Windows7のwebサイトがひどすぎる件について

macbookにも徐々に慣れてきたので、bootcampを使ってWindows7を入れてみよう!と思ってサイトに行ってみてがっかり。

いきなりWindowsLiveIDのログインを求められて、ログインすると個人情報の入力させられる。で、やっとダウンロードできるのかと思いきや、画面上に表示されたのはプロダクトキーだけで"ベータダウンロードは終了しました"って「おい!詐欺じゃねーか!!」と思わず叫んでしまいました。

その後送られてきたメールも"ベータプログラムにご協力ください"って書いてあるけど、リンク先がデッドリンク。もはや絶句します。。

こんだけ注目されてる会社とその製品のwebサイトでこの対応はあまりにもひどすぎると思います。Microsoftさん、本気でネットで勝負したいんだったらまずこういうところから直したほうがいいですよ。

また一歩マカーに近づいた気がしますw

毎分美人に会える画期的なサイト

bijin-tokei

これはやられた感があるサイト。
毎分新しい美人が登場して、時間を教えてくれるっていうだけのサービス。

永続性が売りのネットコンテンツで、逆にその瞬間にしか出会えない、という体験を与えているところがすごい。それによくこんだけかわいい子の写真集めましたね、と関心してしまう。

なんとかAPI化して外部公開してくれないかなぁ〜

金曜日, 3月 06, 2009

カンブリア宮殿2

ここ2年ぐらい、日曜の夜はカンブリア宮殿を見て寝る、という生活が続いている。土日でリラックスした頭・体を仕事モードに変えるのにとても有効だと思う。その本バージョンを読んでみた。経営者たちの印象的な言葉をメモっておこうと思います。

【吉野家ホールディングス社長 安倍修仁】
・自分に向くものはもっとほかにあるはずだと思って決められない人は、今を一生懸命に生きていない。全力でやってないと、次の世界につながっていかない。
・周りを協力させることと、協力が得られることは違う。協力を得るためには誰よりも努力することが必要。見えない努力をしているやつには必ず協力者は現れる。


【三鷹光器会長 中村義一】
・うちの3分の1は天文少年。天文少年は毎日宇宙をみて想像しているから、ピタっと位相があって創造性が発揮される。
・山の上に電気がついているとします。あの山の上にどっちを回っていってもいいから、到達してくれ、と。とにかく目標だけは教えてあげないといけない。


【キーエンス社長 佐々木道夫】
・創業当時から利益が出たので、社員に還元していた。結果的に経営参画意識を高めることにつながった。


【グーグル日本法人社長 村上憲郎】
・楽しい仕事とは自分のやった仕事が世界中の人から称賛を浴びたり、改善要望をいただいたりといった、世間とのやり取りである。


【ファンケル名誉会長 池森賢二】
・業界の常識を変えるのは異業種からの参入者である。
・一つの事業は永遠ではなく必ず壁にぶつかる。だから事業が順調なうちに次の仕事を立ち上げるのだ。


【日本香道会長 小仲正久】
・追いつめられた状況の方が改革やクリエイティヴなことができる。


当たり前のこと、といえばそれまでだけど実績ある人たちの言葉の重みはありますね。
それにしても村上龍のすばらしいファシリテーションにはいつも驚かされます。賢くて勉強家なんだろうな。

カンブリア宮殿 村上龍×経済人II
村上 龍
4532166527

Googleから見たtwitter

Googleがtwitterを使ってコミュニケーションしてること


これらの謎の答えは、こういう懸念を払拭するほどtwitterの情報スループットが大きいとGoogleが判断したため、ということになる。


と書いたけど、どうもそれだけじゃないっぽい。
憶測ではあるが、Googleはtwitterが持つ膨大なフィードに広告を混ぜる技術力を持っているし、買収の可能性は十二分にある。実現したらyoutube以来のビッグディールになりそうですねー。

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3/6 22:25追記
ちょうどタイムリーにtechcrunchでも同様の趣旨の記事が書かれてた。いよいよtwitterも楽しみなフェーズになってきたな〜。

水曜日, 3月 04, 2009

政治家にコンプライアンスは必要ないのか?

僕はあまりTVもみないし、お恥ずかしながら政治動向には疎いのですが、珍しくテレビ番組をみて政治家がしゃべっているのをみてふと、思いました。


「自民党、2ch化してね?」


仮にも党のビジョンに共感して、協力してそれを実現する組織を構成しているのが党員だとすると、

 党=会社
 党員=会社員
 国民=株主

に限りなく近いと思うのですが、なぜこんなにも公然と「新リーダー」が必要だ、とか全国区に発信できちゃうのでしょうか。あなたはテレビに向かって「うちの会社は社長がだめだから変えた方がいい」、と顔出しで語れます?

結局これって

・政治業界は寡占市場でかつ、党員ボリュームのビジネスだから人材流動性がほとんどない。
・党員の評価者がマネジメントではなく、いきなり株主たる国民になっちゃってる。
・でも国民と党の距離が遠い。同様に党員同士のコミュニケーションも極めて希薄。

この辺が原因なんだろうな。
この前提でも一貫性のある施策を実施できるのには、これらを凌駕するほどの強大なリーダーシップが必要になる訳で、日本の政治が混迷している理由も分かった気がしました。

macbook買いました

先週末に価格コム経由で衝動買いしてしまったmacbookが届きました!早い。
5年ぶりのnewPCでかつ初macなので興奮気味にいぢりちゅう。
まだやっと設定が一通り終わったところです。本当はこの興奮を写真でお伝えしたいのですが、macbookってSDカードスロットが無いのね・・・T_T

とりあえず今日だけで以下の疑問が生まれました。


(1)カタカナ変換するのにF7を押すと、iTunesの巻き戻しになります。。fnキーと一緒に押さないとダメ。みんな指つらないのかな??

(2)ソフトウェアのインストールの仕方がよくわかんない。アプリケーションっていうフォルダにドラッグ&ドロップすればOK?

(3)画面が狭く感じる。フォントがでかいから?ツールバーなんて入れると縦幅が足りない・・・

(4)FireFoxのマウスジェスチャーで右クリック押しながら左クリックで「戻る」機能をヘビーユースしてたんだけど、右クリックそもそも無いので不便。。みんなどうしてるの?

(5)タッチパッドとマウスボタンが一体化してるので、指一本だと長距離ドラッグが不可能。結局二本使えということなのかしら。


などなどカルチャーショックを受け中^-^;
まぁ徐々に慣れていくと思うし、何よりデザインが秀逸ですねやっぱ。箱からしてアタッシュケースみたいでかわいいし、宗教化する理由もわかります。

落ち着いたらWindows7入れてみたり、iPhoneSDK入れてみたりしてみますー。

Apple MacBook 2.0GHz Core 2 Duo/13.3"/2G/160G/8xSuperDrive DL/Gigabit/802.11n/BT/Mini DisplayPort MB466J/A
B001I91ID0

火曜日, 3月 03, 2009

ホリエモンの経営才覚

新聞やテレビが絶対に書かない「ホリエモン」こと「堀江貴文」の真実~ロングインタビュー前編~

GIGAZINEがガチンコでホリエモンにインタビューしてる内容が興味深かった。この記事によると、ホリエモンは今までのイメージとはかなり違って、各種制度や日々の社員の動きを把握しようとしていたきめ細かいマネジメント、のように思われる。正直、社会人経験がない経営者としてはかなりすごいと思う。

もしこれらが本当で、ホリエモンの考えが現場の社員にまで浸透できていたんだとすれば、ライブドアはかなり良い会社だったんじゃないかな。ライブドアの人と会うと、自社愛が強いなーって思うんだけど、そういうところから始まっているのかも。

ただ同時に本人が把握していたかどうかは別として、一連の不祥事を止められなかったという意味ではやはりマネジメントとして失敗しているのだと思う。放任主義には必ずセットで、コンプライアンスの徹底が必要ってことなのかな。

いずれにせよこういった記事がマスメディアで発せられなかったということは、ホリエモンってマスコミに担がれて、マスコミに潰されたかわいそうな名経営者だったのでしょうね。

金曜日, 2月 27, 2009

龍が如く3の出来がすごい

今日会社の帰り際に発売日だと聞いて、地元のTSUTAYAで買ってみた。

びっくりしたのは、ソフトを買ったらキャバクラ嬢名鑑「カムタイマガジン」なる小冊子が付いてきたこと。こんなゲームみたことない。妻子持ちが持って帰ったら奥さんに怒られちゃいそうなぐらいのハイクオリティだし。

龍が如くは初めて買ったんだけど、なんでこのゲームが人気なのかは一瞬で分かる。"圧倒的に"リアリティがあるのである。「神室町」ってのはPS3のグラフィック力をフル活用して「歌舞伎町」にそっくりのさながらセカンドライフだし、キャバクラで遊ぶことも出来ちゃうなんて。このゲームにはかめはめ波やレーザービームは登場しない。

おまけにミニゲームが異常に充実している。ゲームセンター(CLUB SEGA)に行くと、クイズゲームやUFOキャッチャーがあるし、ボウリングもゴルフもできて笑っちゃうぐらいクオリティが高い。挙句の果てにはPRONTOや松屋(ゲーム内広告?)まで入っていてもはや至れり尽くせり。所持金が続く限り、遊び続けられる。正直、セカンドライフやPS3のHOMEより100倍面白い。

こういったリアリティを前提に、極道の刺激的なストーリーを織り交ぜた、日本映画的な作品何だなぁと実感。今季は(比較的)仕事しすぎなので家ではホッコリさせていただきます。

龍が如く3
B001C3L0YO

木曜日, 2月 26, 2009

iPhoneゼロ円の意味

iPhone 3Gが「0円」で買えるキャンペーン、ソフトバンクモバイルが開始

昨日発表されて、はてブとかでも上がってきてたネタ。一瞬今更なんで
?と思ったけど、少し考えて腑に落ちた。今回のキャンペーンで割賦で買ったときのソフトバンクの月々の取り分は、通常と1000円ぐらいの違いしかないので、タダで配ってもARPが高いiPhoneは少ない負担で魅力的な販促になる。

個人的にもすげー欲しいけど、その前にMacBookかなぁ。
iPhoneアプリを作ってみてから考えよう。

Googleがtwitterを使ってコミュニケーションしてること

いつの間にやらGoogleのtwitter公式アカウントができてたらしい。これは非常に興味深いことだと思う。


(1)GoogleはBloggerでも公式ブログをやっているが、おそらくTwitterでも同じような内容を投稿していくであろう。twitterfeedみたいなアプローチでブログと同一化もできるはずなのに、なぜ?

(2)こうしたコンテンツが増えていくともはやtwitterは単なるミニブログではなく、ブログ+RSSリーダーの領域に来ていると思うが、BloggerもGoogleリーダーといった人気サービスを持つGoogleはそこに乗っちゃっていいのか?


これらの謎の答えは、こういう懸念を払拭するほどtwitterの情報スループットが大きいとGoogleが判断したため、ということになる。そう考えると、今更ながらにtwitterの行く末がとても魅力的で楽しみなものに思えてきた!(遅い?^-^;)

ビジネスモデルが確立されたら、Facebookやmixiをぶち抜いてGoogleと双璧を成す可能性すらある気がします。


#ちなみにこのブログもここでtwitterfeedしてます。

水曜日, 2月 25, 2009

モバイルも有料リンクが隆盛中?

先日の粗相を経て、GoogleJapanのPageRankは下がったようですが、モバイルでも有料リンクと思われるスパムサイトが増えてきているようです。

友が「虚血性大腸炎」という病気にかかったというので、どんな病気だろうと思って検索してみたところ、上位5件中2件がアフィリエイトリンクとサイト内リンクしか無いスパムサイトでした。ページタイトルには「家庭の医学」って入ってるので、当然症状などを期待していたのですが、がっかり。

モバイルサイトは簡単に作ってもそれっぽく見えてしまう分、PC
よりもスパムサイトが作りやすいかもしれないので、検索エンジンにはもっともっと頑張ってもらいたいところです。

トラフィック欲しくて必死なのは分かるけど、サイトオーナーもユーザーも幸せになれるwin-winな関係って作れないもんなのかなぁ・・・



#ちなみにPRが下がったGoogleも実際の検索結果への影響はないっぽい。
#PageRankの検索結果への影響は昔に比べて確実に弱くなってきているのか、
#今回はプレゼンスのために手動でPageRankをいぢっただけなのか、気になるところっすね。

高校生の携帯事情

「mixiって何ですか?」大分県の現役高校生が語るケータイ事情

小学生に携帯電話は必要か?の延長で気になった記事。
もはやmixiでもなく、モバゲーでもなく、「リアル」(=モバイルのtwitter?)だそうです。ヤバいっす。まじヤバいっす。ついていけてない・・・
とはいえ、書いてる内容は本質的にmixiと大差ないわけで。ただ情報更新度が違うぐらいなのかな。使ってみないと何とも言えないけど。

なんていうオヤジ臭いことが書きたかったのではなく、この子たちが10年後にインターネットユーザーのメインユーザーとなった時代を想像してみたんです。これまでの14年間の時代はコンテンツは"ホームページ"としてURL単位で存在し、それをディレクトリ検索やキーワード検索でネット上のコンテンツにアクセスしてきたわけですが、この子たちのユースケースにこういう使い方は(少なくともこの記事では)ありません。

全く異なる情報パス、すなわち友だち関係を元にした口コミ情報が直接PUSHされていて、それを極端に短い時間で相互に送りあっている状態ってことです。これってWinnyみたいないわゆるP2Pの通信方式でデータを送受信してるのにすごく近いんですね。こうなるともはやサイトオーナー=ユーザーとなってしまって、情報の一意制もなくなるのでどこかの企業が制御できる世界じゃなくなってくるのかなーなんて妄想してしまいました。

ちょっと極端に書きすぎちゃったけど、実際はこの子たちも大人になるにつれてマス媒体や、既存のネットメディアを使うようになるんだろうけど、10年後、20年後のユーザーにとって当たり前のものって何だろう、ってことを常に忘れずに意識しておかないとなぁ、と思ったのでした。

物言う社員

「物言う株主」という言葉がある。株式会社の持ち主は株主だ、という流れを象徴したような話だけど、大企業病を抜け出すための秘訣って「物言う社員」をどうやって育てていくか、ということなのかもしれない。

協力し合えない組織で起こっていることは、野球で言ったらどこのポジションでもないところに飛んできた凡フライを、誰も取りに行かずにポテンヒットが生まれている、と言い換えられる。
このとき、


 「これはお前のフライだろ。お前の責任だ!」
 「俺はお前のフライだと思ってた。言いがかりはやめろよ!」


となっているのが、協力し合えない組織の現状ってことになる。

当たり前だけど、実際の野球ではこんなことは普通起こらない。なぜかといえば、チームメンバーは"試合に勝利する"という共通の目的のために試合をしてるから。ポテンヒットで負けたくは無いから、中途半端な凡フライもお互い必死で取りに行くのである。野球経験者はご存知だと思うがこのときに大事なのは、


 「オーライ!」


と大きな声で叫んでから捕ること。じゃないと、今度はお互いが激突したり接触してボールを落としてしまうから。

話を戻すと、「物言う社員」ってのはこの「オーライ!」を言わせることなんだろうな。
そしてその前提として"何の試合に勝ちたいのか"、をチームメンバーで共有できていることが必要、ってこと。これが一番難しい。

名監督も、カリスマ経営者も結局これができてるから強いのだろうなぁ、と思います。
んがー難しい!

水曜日, 2月 11, 2009

Googleの粗相

Googleが謝罪記事を書いてた。

元ネタはこれ。なんで謝罪したかというと、これって検索エンジン提供者であるGoogleがスパム行為と見なされるいわゆる"有料リンク"を買って、自社サービスのプロモーションを行おうとしてしまったから。
警察官が麻薬吸っちゃいました、と同じかな(?)

先日の「このサイトはコンピューターに損害を与える可能性があります。」事件もそうだけど、実はGoogleのキャンペーンだったりして。だとしたらこの自虐的マーケティングはホントすごいよね。

土曜日, 2月 07, 2009

Googleリーダー不調

Googleリーダーの共有機能で友人と特定のフィードを共有してるんだけど、1週間前ぐらいからこの他人のフィードが読めなくなった。

性格には、フィードのタイトル一覧は見れるんだけど、クリックしても中身が開かない状態。
全文表示すると真っ白になっちゃうし。FireFoxだからかと思ったけど、IEでもダメ。
僕だけでしょうか??

Google担当者さん、これ見てたら治してくださいまし。

月曜日, 2月 02, 2009

サンプリングの難しさ

サンプリングといっても音のほうじゃなく、リサーチの方ね。

このまえたまたま某調査会社から買ったデータを見てみたところ、自社で収集しているデータと結構違うことに気づきました。

まぁそりゃサンプル率1%切ってたら仕方ないでしょ、と言われればそれまでなんだけど世の中的にはそのデータで判断されちゃってたりするわけで。一部に偏った情報や見解を鵜呑みにするのは危険だなぁ、と実感したのでした。

協力し合う組織

早いもんで今の会社に入って昨日でちょうど4年が経ちました。
元々入社の目的だった大きな組織を経験したい、というには十分すぎる時間が経ち、幸か不幸か組織の問題を考える機会に恵まれたので、「不機嫌な職場」を読んでみました。


「なぜ協力してもらえないのか?」という思いを職場で感じてる人も多いのではないでしょうか。ざっくり言うと


(1)業務効率化のため成果主義を導入。評価をシンプルにするために個々人の業務範囲を明確化
(2)インフォーマルネットワークを構築する機会の減少(ex社員旅行)し、人間的興味を喪失
(3)インセンティブに繋がらない仕事には興味を払わなくなり、個別の仕事に専門家(=タコツボ化)


こんな感じらしい。確かに協力しなくなるかも。
協力関係を築くには相手の「資源=能力」と「意図」に対する信頼感が必要。

では、具体的にどう変えていけばいいのか?


(1)共通目標を共有化
共有化、といってもただ「これやりましょう」と口で言っておしまい、ではダメ。相手の腹に落ちる言い方、方法で納得するまでコミュニケーションすること。


(2)壁を作らない
「それはおまえの仕事じゃない」とか絶対言っちゃダメ。
"もう二度と言うもんか"という意識が植えついてしまう。発言・意見は歓迎する文化を創らないと。


(3)仕事を属人化しない
この仕事はこの人じゃないとなぁ、という状況をなるべく減らすことで、協力しやすい体制を用意する。


(4)"面白い"インフォーマル活動を行う
娯楽があふれかえっているこの時代、よっぽど面白い催しをしない限り人は集まらない。やるなら本気で楽しむ。


(5)応答・感謝をインセンティヴに。
「おはよう」といわれたら返す。感謝の言葉は「すいません」より「ありがとう」。


(6)認知風土を作る。
「業績に貢献した人」を祭り上げるだけでなく、些細なことでもいい仕事をした人をほめてあげる仕組みを作る。これによって自分が認知され、行動意欲が上がる。



身に染みる内容でございました。

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)
河合 太介
4062879263

月曜日, 1月 19, 2009

志(こころざし)

藤巻幸夫さんの「志マーケティングのすすめ」を読んでみた。
ありがちな専門用語やマーケティング理論ではなく、一般人の”目線”と”言葉”で書かれていて、腹に落ちるよい本でした。


ポイントは以下な感じかな。

■日本のブランドには”精神”が足りない
どんな手法を取り入れても、結局製品にキモチ、すなわち本気度が込められていないとそれはお客様には伝わらない。従ってそれはブランドにはなりえない。昔の日本にあった「粋」な感性が今こそ必要、ということらしい。


■いいデザインに接すると「ハ行五段活用」が起こる
「ハーッ」「ほぅ」などなど。また、カッコいいデザインは使いやすい。
Appleの製品って、これがあるよね。ふむふむ。


■見るではなく「観る」
外見を見ているだけでは独自の視点は生まれない。
何度も、繰り返し観察し続けて「観る」ことができてはじめて自分の意見が生まれる。
どっかの本でも同じようなこと読んだな。バガボンド?


■VMDとは客の心を「揺さぶること」
相手がどう見るか、どう感じるか、どういう印象を与えるかが重要。


■ブランドには哲学、歴史、物語の3つが必要。


■行き詰ったら、最先端とレトロを混ぜてみる。


■クリエイターの梁山泊を作る。
一緒にやりたいと感じさせるためには、自分のやる気を猛烈にアピールすべし。
IDEOの言う「ホットチーム」と同じですね。


■ブランドに必要なのは、ディテールトレンドではなく「ロングトレンド」
今年の流行は白だから白、ではブランドは成り立たない。
一貫性のある軸を持ち、客へのメッセージとして届けること。


うーんつくづく商売というのは、女性を口説くのと同じスキルが必要なんですねぇ。

志マーケティングのすすめ
東急エージェンシー
4884971078

水曜日, 1月 07, 2009

【アイデア】RSSフィードの整理

去年、NetvibesからGoogleリーダーに乗り換えてそれなりに快適に使ってはいるものの、まだまだ使いづらいところがたくさんあるな、と思う。


1. 重複ネタをまとめる

ニュースサイトを複数登録していてありがちなのが、同じネタをそれぞれのサイトで記事にしてるので、当然自分のリーダー上では冗長になってイライラすること。タグ付けなりテキストマイニングなりで重複記事をまとめることはできないものかしら。


2. 価値ある記事から順に読める

RSSリーダーって新着順で表示されるのが常だけど、どちらかというと情報価値の高い記事から順に読んでいきたい。はてブが面白いのはここが出来てるからだと思う。Webベースのリーダーなら、閲覧数が多いフィード順に並び替えができるはず。


3. 友達が読んでたらお知らせ

賛否両論分かれる機能かもしれないけど、自分が呼んでいる記事を友達もチェックしてたら教えてくれるだけで、その人と話すときの共通の話題になると思う。Googleリーダーには共有機能があるけど、あれは能動的に使わないとダメだからね。


しばらく読んでなかったらすごいフィードが溜まっていたので、ふと思ったアイデアでした。

イノベーションの秘訣

タイ旅行中に久しぶりにじっくり本を読めました。
その中から「発想する会社!」をご紹介。

元々は別の本を読んでいるときに、IDEO社の「ディープダイブ」の話が出てきていろいろ調べてみたら行き着いた本。内容は同社のGMであるトム・ケリーが過去の事例を交えながら、イノベーションのステップを説明してくれてます。


◆イノベーションのステップ
・市場やテクノロジーを「理解」する
・ユーザーを「観察」する
・新しいコンセプトを「視覚化」する
・プロトタイピングと「ブラッシュアップ」
・「実現」する


目新しいことはそんなに無いけど、これらを徹底的に「やり尽くす」ことができているのがIDEOのすごいところ。そのためにはホットチームが必要であり、そのための環境もまた自分たちで極めて"人間的"に作り出している。そして未来を常に作り続ける。

一番大事なのは楽しみ尽くすこと、らしい。
難しいけど大事なことですね。

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
鈴木 主税 秀岡 尚子
415208426X

2009年

あけましておめでとうございます。
年末から今日までタイ旅行で過ごして来ました。タイには何度行ったか忘れたぐらい、大好きな国なのですが今回は思ったより気温が低く(20度前半ぐらい・・・)、二日目からずっと体調を崩してしまいせっかくのタイ料理を存分に楽しめなかったのがとても残念。

写真はこちら。


まだまだ疲れが取れないですが、明日から社会復帰したらまた怒涛の波に呑まれていくと思うので、今のうちに2009年の所信表明をば。


今年は20代最後の1年となることもあり、充実した30代を過ごすためにもjump upするためのバネをグッと貯めたいと思います。

□2009年の5か条
・たくさんのtalentsと出会い、話す
もっともっと刺激を受けていかないと。出会いの場があれば誘ってください。

・「マネジメント」とは何かを研究する
いろんな本読んだけど、結局体感していくしかないっぽい。

・週に1日は「教養」に使う
松下幸之助がはじめて週休二日制を採用したときに、土日の過ごし方は「1日休養、1日教養」と言ったそうです。

・定期的に運動する
これが一番難しそう。。誰かよい方法教えて。

・ビールは一日一杯まで
痛風で後悔したくありません。


今年もよろしくお願いいたします。