月曜日, 3月 30, 2009

テレビとネットの"ベルリンの壁"

NHKの討論番組で驚いたネットに対する認識不足

残念ながらリアルタイムでみれなかったのだけど、想像通りの結果だったようですね。


例えば、決まった時間にテレビを見るということが今後減っていくと答えたのは、制作者9人のうち、わずか1人。残りの8人は今後もタイムテーブルに合わせて視聴者が番組を見てくれると思っているようだった。


実際僕はこの討論番組を見たくても見られなかったわけで、今となってはこの事実も映像で見ることはできず、こうして夏野さんやほかのブログを通して内容を把握している。ちなみに僕が定期的に見ているテレビ番組といえば、毎朝時計代わりにつけている「花まるマーケット」だけであり、大好きな(?)カンブリア宮殿もリアルタイムでは見れないことが多いので、録画して見ている。

夏野さんも書いている通り、人の可処分時間なんて知れた時間しかなくて、それをいろんな娯楽産業が取り合っているのであり、「家に帰ってテレビを見るのが楽しみ」と思っている若者はどんどん減っているのが現実だと思う。20年前には携帯電話もDSもないし、mixiも、ニコ動もなかったもん。

討論の前にこういった前提を共有できていないと、建設的な議論にはならないよね。今回の取り組みは業界としては革新的なんだろうけど、参加者の事前ブリーフィングが十分にできなかったことが最後まで響いたんじゃないかな。

ちなみに個人的にも数年前に某局のネット担当の方と「何か一緒にできないか」と問い合わせをいただいてミーティングしたんだけど、あまりにも互いの理解が違いすぎてびっくりしたことがある。僕は当然"テレビのコンテンツ制作力"との連動をイメージしていったのだけど、向こうは自社コンテンツをプロモートするための"マス媒体"としてしかネットを見ていなくて、ただ「これ載せてもらえませんか」とだけ言われて萎えたのを思い出した。しかもそれ、もう載ってますけど、みたいな。。。

今思えばこの担当の方も、50代ぐらいの男性でこういっちゃナンだけど、正直窓際族的にネット担当にさせられて数字目標を達成するためにがんばられているんだろうな、と思う。「面白いことがやりたい!」という人がテレビのネット担当として出てくるのにはまだまだ時間がかかるのかも。

元テレビっ子としては寂しい限りです。

#そんなわけでこの番組のアーカイブ持ってる人は教えてくださいー。

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