火曜日, 11月 18, 2008

どうなる今後のインターネット広告

オンライン広告、ついにゼロ成長へ

アメリカのインターネット広告はここ1年で急激な鈍化を起こしているようです。
昨今の景気減退もあるけど、そもそも日本とアメリカではディスプレイ広告だけ比較しても、CPMでかなりの開きがあるので、これが頭打ちになってきたということか。ちなみにこの記事から考えると、アメリカのネット広告規模は3.5兆~4兆円/年の間といったところかな。

では日本はどうかというと、2006年の野村総研の予想では2011年に7417億円らしい。2007年の実績が6000億円なので、この数字は全然超えてくるかもしれません。

人口比率で言うと日本はアメリカの半分なわけで、アメリカが頭打ちだとしてもまだ日本には3~4倍のポテンシャルがあるじゃないか、インターネット広告はまだまだ伸びる!と言い切れるかというと、実はそうでもないんじゃないかな、と思う。

マスメディア大好きな日本人と違って、アメリカでは昔からローカルメディアの人気は根強く、テレビもケーブルテレビでチャンネル数が多くて日本ほどの力を持っていないため、インターネット広告を受け入れやすかったと思われるからである。AOLやYahoo!の各サイトを見てみても、日本ではネット広告を見かけないようなナショナルクライアントが、バンバンリッチなバナーやタイアップ特集を実施しているのが分かる。

こういったクライアントは日本ではまだまだテレビに出稿しているのが現状であり、ネットのに出したとしてもCMで「続きはWebで」流しつつ、オーバチュアやAdwordsでそのキーワードを買っているに過ぎない。今後の未来はこの併用型出稿を、如何にインターネットに軸足を移させられるか、だと思う。

そのためには単なるでかいスクウェアバナーを売ることだけではなく、ネットならではの付加価値やボリューム(リーチ)、をネットだからこそできるROI算出法と共に作っていかないといけないんでしょうね。

なんかすごく当たり前なことしか書けませんでしたが、ここ10年間「成長が当たり前だったインターネット」が、この先の10年をどう過ごしていくのかとても興味があるし、自分がその真っ只中にいられることを楽しみながら、時代を先行していけるようにがんばって行きたいと思いました。

土曜日, 11月 15, 2008

小学生に携帯電話は必要か?

「小学生には携帯持たせない」政府の教育再生懇が提言案

小学生の携帯不要論。あなたはどう思いますか?
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「許容度」を考えた広告

関連性と許容度の両方から広告を考える。

非常に興味深い内容。
確かにディスプレイ広告って、どこのサイトやページに飛んでも同じような場所に出ずっぱりであるため、一度そこがコンテンツではなく広告であることが認知されてしまうと、ウェブサイトの中で風景化してしまい、"視覚上の"インプレッションを失っているような気がします。このケースがまさに「許容度」を超えて広告を見せてしまった結果なのかもしれませんね。

昨今いろんな業者が「ターゲティング広告」と評して、個人の趣味嗜好に合致した広告を表示するようになっていますが、これに加えて「チラリズムターゲティング広告(?)」も必要なのかもしれません。つまり、特定の人に対して広告を見せすぎず、適度に表示回数を調整して上げられる広告プラットフォームってことです。

テレビも大体1時間に4回、2~3分の枠でCMを流すのが決まりですが、たまに30秒しか出さなかったりすると、逆にCMのインプレッションが増したりするかもしれませんね。
なんていう妄想をしてみたのでした。

21世紀のコンテンツ流通

最近とあるドラマを見逃してしまったので、ネット検索してみたのですが、放映から数日後なのにも関わらずその回の映像がアップロードされていて驚きました。僕が見たサイトはドラマや映画のデータベースをブログで構築し、その映像があるyoutube系の動画共有サイトのページへのリンクを貼っているタイプのものでした。

その後知ったのですが、高校生・大学生の世代には当たり前のようにこういったブログが使われているらしく、むしろテレビより見る時間が長い人もいるそうです。

これは映像に限った話ではなく、音楽も無料の着うた掲示板が一般化しており、しかも着うた「フル」ではなく、45秒の着うたなどが主のようです。

個人的な感覚で言うとPCの画面で何時間も動画を見続けることはしんどいと思ってしまうし、曲の一部を聴くだけで「音楽」を聴いている実感にはならないのですが、ここまで手軽に、しかも無料で楽しめてしまうことはそれらの感覚を超えてしまうということなのかもしれません。

一番の問題は、若者が可処分時間を使っているこのようなサービスにおいて、コンテンツホルダーが一銭も稼げていないことです。これは違法だから潰せ、ということではなくこのようなユーザーニーズを満たせて、なおかつ違法サイトに対しても付加価値を提供できるような新しいビジネスモデルを真剣に考えて、チャレンジしていかなければならない時代になっている、ということです。

音楽業界では旧Napsterから10年が過ぎてようやく、MySpaceをはじめとした音楽配信&コミュニティサイトが、無料で音楽を聴かせながらその広告収益や、物販/チケット販売などでの新しいビジネスにトライしつつあります。おそらく21世紀の音楽ビジネスは、これまでの単一的な「パッケージ販売」ビジネスから、多面的な版権ビジネスへと変貌していくのだと思います。

さて、21世紀の動画・映像ビジネスはどうなるんでしょうか。YouTubeが今週から本格的に動画検索広告や、日本でも動画adsenseが目に付くようになってきていますが、今後の動向をwatchしていこうと思います。