土曜日, 11月 15, 2008

21世紀のコンテンツ流通

最近とあるドラマを見逃してしまったので、ネット検索してみたのですが、放映から数日後なのにも関わらずその回の映像がアップロードされていて驚きました。僕が見たサイトはドラマや映画のデータベースをブログで構築し、その映像があるyoutube系の動画共有サイトのページへのリンクを貼っているタイプのものでした。

その後知ったのですが、高校生・大学生の世代には当たり前のようにこういったブログが使われているらしく、むしろテレビより見る時間が長い人もいるそうです。

これは映像に限った話ではなく、音楽も無料の着うた掲示板が一般化しており、しかも着うた「フル」ではなく、45秒の着うたなどが主のようです。

個人的な感覚で言うとPCの画面で何時間も動画を見続けることはしんどいと思ってしまうし、曲の一部を聴くだけで「音楽」を聴いている実感にはならないのですが、ここまで手軽に、しかも無料で楽しめてしまうことはそれらの感覚を超えてしまうということなのかもしれません。

一番の問題は、若者が可処分時間を使っているこのようなサービスにおいて、コンテンツホルダーが一銭も稼げていないことです。これは違法だから潰せ、ということではなくこのようなユーザーニーズを満たせて、なおかつ違法サイトに対しても付加価値を提供できるような新しいビジネスモデルを真剣に考えて、チャレンジしていかなければならない時代になっている、ということです。

音楽業界では旧Napsterから10年が過ぎてようやく、MySpaceをはじめとした音楽配信&コミュニティサイトが、無料で音楽を聴かせながらその広告収益や、物販/チケット販売などでの新しいビジネスにトライしつつあります。おそらく21世紀の音楽ビジネスは、これまでの単一的な「パッケージ販売」ビジネスから、多面的な版権ビジネスへと変貌していくのだと思います。

さて、21世紀の動画・映像ビジネスはどうなるんでしょうか。YouTubeが今週から本格的に動画検索広告や、日本でも動画adsenseが目に付くようになってきていますが、今後の動向をwatchしていこうと思います。

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