水曜日, 7月 22, 2009

new Yahoo! Homepageが良い

一年ぐらい前からライブテストやってた気がするけど、先日からYahoo!のオープンなフロントページがオープンベータになった模様。

使ってみて改めて思うけど、未来のポータルページってのは今で言うPCのデスクトップみたいになるべきで、この改変はまさにそこに対しての第一歩だと思う。自社サービスが食われるリスクを負ってもこの領域に踏み出したことには価値あることじゃないかな。

しかしMyYahoo!はどうするんだろうね。。

木曜日, 7月 09, 2009

mentionsを使ったtwitterでのターゲティングプロモーション

昨日フジロックについてtwitterを書いたら、fujirockRSSからreplyがあった。見てみると、フジロックに関するtwitter検索結果をつぶやくbotなのだが、これって結構面白いプロモーション方法だなと思った。

自分がつぶやいた内容に対してreplyがされて、mentionsでゆる〜くそれに対して関連する情報をお知らせできる、ってことはこれってターゲティングプロモーションな訳で、概念としては検索連動広告にとても近い。実際今回僕はfujiRSSをフォローするようになった。

しかもtwitterはオープンなシステムなので、fujirockRSSのbotシステムをほぼそのままで"キーワード登録する仕組み"だけ用意すればもう立派な広告配信サービスとして稼働できてしまう。

もちろんreplyが乱発されて、自分のtweetと関連がない情報ばかり届くと媒体としてのmentionsが破綻してしまうので、審査基準はとても大事だが。

とりあえず簡易版を自分で作ってみようかな。

水曜日, 7月 08, 2009

個人ツールのユーザーリサーチ

RSSリーダーやSNSなど、いわゆるPIM以外にも個人ツールは多くの人が利用するようになってきているが、これらのツールが具体的にどのように使われているかを把握するのはとても難しい。個人ツールであるが故に、使われ方が多岐にわたり的を絞るのが困難なためだ。

検索サービスも同様にどういった意図で、そのキーワードを入力したのかはいくらログを見ても分かるはずもなく、直接聞いてみるしかない。

IDEO社のアプローチの中にも、"ユーザーを「観察」する"というステップが存在するけど、こういったケースのときに彼らが具体的にどういうアクションを取っているのか非常に気になる。
ユーザーインタビューを頻繁に繰り返すのか、一定周期でのリサーチ後の仮説を元に定量数値で補完するのか。うーん両方とも難しい。

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
鈴木 主税 秀岡 尚子
415208426X

日曜日, 7月 05, 2009

シンプリシティの法則

進化するものはすべて、COMPLEXITYvs SIMPLICITYのせめぎあいとなる。
昨今の成功している新しいサービス・製品というのは、このSIMPLICITYを非常にうまく実現できている気がする。(ex. PS3 vs Wii)
高機能化を追求してきた20世紀に対して、21世紀はそこにSIMPLICITYも盛り込まれる時代になったのかもしれない。人間にエラ呼吸能力や、翼がなくなったのと同じように。

ジョン・マエダ氏は「SIMPLICITY=健全さ」と表現しているが、個人的には自由領域に対して「秩序を設けること」なのかな、と思った。具体的な法則は以下のとおりだそうだ。


【10の法則】
1. 削減 ・・・縮小(SHRINK)、隠蔽(HIDE)、具体化(EMBODY)を用いて、できることを減らし、ほかのすべてを隠し、本来の高い価値を失わないようにする。
2. 組織化 ・・・分類(SORT)、命名(LABEL)、統合(INTEGRATE)、優先順位の決定(PRIORITIZE)
3. 時間の節約 ・・・物理的・視覚的な時間削減を行うことでSIMPLICITYを感じさせることができる。(ex. プログレスバー)
4. 学習 ・・・「時計の進む向き」を知っていることで時計はいかにシンプルになっているか。学習のためには同じことを何度も繰り返し言ったり、例を使ってインスピレーションを与える。
5. 相違 ・・・SIMPLICITYとCOMPLEXITYは互いを必要とする。行ったり来たりする。
6. コンテクスト ・・・SIMPLICITYの周辺にあるものだけが周辺なわけではない。すべては数珠繋ぎ。
7. 感情 ・・・愛着(lovefit)を生み出すことを忘れない。
8. 信頼 ・・・信じさせることはシンプルにする。
9. 失敗 ・・・必ずしもシンプルにできるわけではない。
10. 1 ・・・SIMPLICITYは明白なものを取り除き、有意義なものを加える

【3つの鍵】
1. アウェイ ・・・遠くに引き離すだけで多いものが少なく見える
2. オープン ・・・オープンにすればシンプルになる
3. パワー ・・・コストは少なく、リターンは多く


個人的には無意識でやっていたこと(1~3あたり)が整理されたり、新しい気づき(6~8あたり)が得られました。

シンプリシティの法則
John Maeda 鬼澤 忍
4492556079

木曜日, 7月 02, 2009

希望とはなにか

ドラマでも映画でも観た「ハゲタカ」の原作者、真山仁の「ベイジン」を読んでみた。

久しぶりに読み応えのある小説で、上巻を読み終えるまでは実は結構辛いものがあった。なにしろ個人的にあまりよく知らない中国という国の文化の記述や、登場人物の多さ(&名前も覚えにくい。漢字一文字なんだもん)に頭の整理が追いつかなかったからである。

ともあれそこを超えてしまえば、下巻以降はスイスイ引き込まれる内容。腐敗した国政の権利争いに巻き込まれつつ自分なりの正義を追い求める中国人と、安全な原発開発に命を削る日本人のストーリーが雪崩のように進んでいく。二人を繋いだ「希望」という言葉の意味は結果ではなく、"信じて追い求める生き様"。

若干の男臭さがいい感じでした。

ベイジン〈上〉
真山 仁
4492061479


ベイジン〈下〉
真山 仁
4492061487