日曜日, 7月 05, 2009

シンプリシティの法則

進化するものはすべて、COMPLEXITYvs SIMPLICITYのせめぎあいとなる。
昨今の成功している新しいサービス・製品というのは、このSIMPLICITYを非常にうまく実現できている気がする。(ex. PS3 vs Wii)
高機能化を追求してきた20世紀に対して、21世紀はそこにSIMPLICITYも盛り込まれる時代になったのかもしれない。人間にエラ呼吸能力や、翼がなくなったのと同じように。

ジョン・マエダ氏は「SIMPLICITY=健全さ」と表現しているが、個人的には自由領域に対して「秩序を設けること」なのかな、と思った。具体的な法則は以下のとおりだそうだ。


【10の法則】
1. 削減 ・・・縮小(SHRINK)、隠蔽(HIDE)、具体化(EMBODY)を用いて、できることを減らし、ほかのすべてを隠し、本来の高い価値を失わないようにする。
2. 組織化 ・・・分類(SORT)、命名(LABEL)、統合(INTEGRATE)、優先順位の決定(PRIORITIZE)
3. 時間の節約 ・・・物理的・視覚的な時間削減を行うことでSIMPLICITYを感じさせることができる。(ex. プログレスバー)
4. 学習 ・・・「時計の進む向き」を知っていることで時計はいかにシンプルになっているか。学習のためには同じことを何度も繰り返し言ったり、例を使ってインスピレーションを与える。
5. 相違 ・・・SIMPLICITYとCOMPLEXITYは互いを必要とする。行ったり来たりする。
6. コンテクスト ・・・SIMPLICITYの周辺にあるものだけが周辺なわけではない。すべては数珠繋ぎ。
7. 感情 ・・・愛着(lovefit)を生み出すことを忘れない。
8. 信頼 ・・・信じさせることはシンプルにする。
9. 失敗 ・・・必ずしもシンプルにできるわけではない。
10. 1 ・・・SIMPLICITYは明白なものを取り除き、有意義なものを加える

【3つの鍵】
1. アウェイ ・・・遠くに引き離すだけで多いものが少なく見える
2. オープン ・・・オープンにすればシンプルになる
3. パワー ・・・コストは少なく、リターンは多く


個人的には無意識でやっていたこと(1~3あたり)が整理されたり、新しい気づき(6~8あたり)が得られました。

シンプリシティの法則
John Maeda 鬼澤 忍
4492556079

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