月曜日, 1月 19, 2009

志(こころざし)

藤巻幸夫さんの「志マーケティングのすすめ」を読んでみた。
ありがちな専門用語やマーケティング理論ではなく、一般人の”目線”と”言葉”で書かれていて、腹に落ちるよい本でした。


ポイントは以下な感じかな。

■日本のブランドには”精神”が足りない
どんな手法を取り入れても、結局製品にキモチ、すなわち本気度が込められていないとそれはお客様には伝わらない。従ってそれはブランドにはなりえない。昔の日本にあった「粋」な感性が今こそ必要、ということらしい。


■いいデザインに接すると「ハ行五段活用」が起こる
「ハーッ」「ほぅ」などなど。また、カッコいいデザインは使いやすい。
Appleの製品って、これがあるよね。ふむふむ。


■見るではなく「観る」
外見を見ているだけでは独自の視点は生まれない。
何度も、繰り返し観察し続けて「観る」ことができてはじめて自分の意見が生まれる。
どっかの本でも同じようなこと読んだな。バガボンド?


■VMDとは客の心を「揺さぶること」
相手がどう見るか、どう感じるか、どういう印象を与えるかが重要。


■ブランドには哲学、歴史、物語の3つが必要。


■行き詰ったら、最先端とレトロを混ぜてみる。


■クリエイターの梁山泊を作る。
一緒にやりたいと感じさせるためには、自分のやる気を猛烈にアピールすべし。
IDEOの言う「ホットチーム」と同じですね。


■ブランドに必要なのは、ディテールトレンドではなく「ロングトレンド」
今年の流行は白だから白、ではブランドは成り立たない。
一貫性のある軸を持ち、客へのメッセージとして届けること。


うーんつくづく商売というのは、女性を口説くのと同じスキルが必要なんですねぇ。

志マーケティングのすすめ
東急エージェンシー
4884971078

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