月曜日, 2月 02, 2009

協力し合う組織

早いもんで今の会社に入って昨日でちょうど4年が経ちました。
元々入社の目的だった大きな組織を経験したい、というには十分すぎる時間が経ち、幸か不幸か組織の問題を考える機会に恵まれたので、「不機嫌な職場」を読んでみました。


「なぜ協力してもらえないのか?」という思いを職場で感じてる人も多いのではないでしょうか。ざっくり言うと


(1)業務効率化のため成果主義を導入。評価をシンプルにするために個々人の業務範囲を明確化
(2)インフォーマルネットワークを構築する機会の減少(ex社員旅行)し、人間的興味を喪失
(3)インセンティブに繋がらない仕事には興味を払わなくなり、個別の仕事に専門家(=タコツボ化)


こんな感じらしい。確かに協力しなくなるかも。
協力関係を築くには相手の「資源=能力」と「意図」に対する信頼感が必要。

では、具体的にどう変えていけばいいのか?


(1)共通目標を共有化
共有化、といってもただ「これやりましょう」と口で言っておしまい、ではダメ。相手の腹に落ちる言い方、方法で納得するまでコミュニケーションすること。


(2)壁を作らない
「それはおまえの仕事じゃない」とか絶対言っちゃダメ。
"もう二度と言うもんか"という意識が植えついてしまう。発言・意見は歓迎する文化を創らないと。


(3)仕事を属人化しない
この仕事はこの人じゃないとなぁ、という状況をなるべく減らすことで、協力しやすい体制を用意する。


(4)"面白い"インフォーマル活動を行う
娯楽があふれかえっているこの時代、よっぽど面白い催しをしない限り人は集まらない。やるなら本気で楽しむ。


(5)応答・感謝をインセンティヴに。
「おはよう」といわれたら返す。感謝の言葉は「すいません」より「ありがとう」。


(6)認知風土を作る。
「業績に貢献した人」を祭り上げるだけでなく、些細なことでもいい仕事をした人をほめてあげる仕組みを作る。これによって自分が認知され、行動意欲が上がる。



身に染みる内容でございました。

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)
河合 太介
4062879263

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