日曜日, 6月 14, 2009

2ちゃんねるの必要性

今週は珍しく本を読む時間が取れたので2冊目。

ひろゆきはネットニュースのインタビューやブログを経由で知っていたけど、本は初めて。自分で自分のことを「企画屋」と言っているけど、この人は業界にも少ない「技術が分かる企画」なんだなと思った。

2ちゃんねるを自ら作り運用してきたことにより、低レベルな開発・運用から訴訟対応まで幅広く経験されていて、ある意味ドライにインターネットを見ている人だと思う。

今やほとんど口にされることもなくなった「web2.0」という言葉もこの本が出た当時はホットワードだったはずだが、web2.0とはマイナスイオンと同じで「なんかすごそう」っていう単なるイメージだという意見になるほど、と思った。またweb2.0の一要素と言われている(?)ソーシャルメディアに対しても、「集合知と集合愚は紙一重」という意見にこれまた2ちゃんねる管理人としての説得力があった。

みんなが投票してるからいいはず、というのではなく有象無象な意見が集まっている2ちゃんねるは一見カオスではあるけど、その中から自分に必要な情報を抽出できる人こそこの時代に生き残っていけるのかも、と思った。

2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書)
西村 博之
4594053882

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