水曜日, 11月 11, 2009

web業界における企画職

久々に再会した友人などに自分の仕事内容を説明することが増えてきたのだが、web業界の企画職(=product management)って説明しづらい。

建築業界のように良い意味で枯れた業界は行程に応じたロールの切り分けが明快なのだが、生まれて間もないweb業界の切り分けは環境や会社によって異なるからだ。今の会社でも同じ「企画」という肩書きがついていても人によって予算管理や渉外が中心の人も入れば、ガチガチの仕様書を作るディレクタ/SEタイプの人もいる。要するに技術・制作以外のたいていの仕事をこなす何でも屋なのかもしれない。


ここで敢えて個人的な見解から細分化してみると、以下の4つに大別できる気がしてきた。

(1)プロジェクトリーダー
決める人。
プロダクトオーナー(=大抵はマネジメント)の意志を精緻に理解する能力や、逆にプロダクトオーナーにプロジェクトの考えを説いて伝える能力を持つ。
決めるのが仕事なので、リスクを引き受ける肝っ玉が必要。

(2)プロデューサー
0から1を作る人。
市場環境や技術動向を把握して、時には社外と連携して担当サービスの成長に繋がるプランニングを行う。
能力としてプロジェクトリーダーとほぼ同じスキルが必要となるため、兼任されていることが多い。

(3)ディレクター(設計者)
サービスリリースが100だとすると、1を100にする方法を考える人。
プロデューサーの目的をサービスとして実現するまでの道(=仕様)を作る能力を持つ。
場合によってはかなりの技術的知識が必要となる。


(4)プロジェクトマネージャー
1を100にしたり、100を維持する人。
開発案件であれば、ディレクターが設計したものを実現するまでのスケジュール管理や予算管理を行う。
運用案件であれば、サービスの安定提供のための作業管理や目標予算達成のための業務を行う。
異なる職種とのコミュニケーション能力と管理能力を併せ持つ。


それぞれの定義を見て「これちがくない?」と感じた方も多いと思う。それぐらいこの業界の肩書きの定義って曖昧なのだと思う。
実際今の職場で使われている肩書きの定義とも違っているので定義はどうでもいいと思っているんだけど、上記のような役割と必要能力にあった形で担当を割り振らないと、危険だなぁと思う今日この頃です。

逆に適性に応じて能力を伸ばせば、どこに行っても通用するスペシャリストにもなれるんじゃないかと。なかなかそうはしてもらえないんだけどね。

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