火曜日, 3月 04, 2008

半歩~一歩先のアイデアを実現する

今日はミーティングなどが重なってお昼を食べに行く時間が遅くなってしまったため、本でも買って読みながら、と思って本屋によっていきました。

本当は、梅田さんの新書を手に入れたかったのですが、最寄のTSUTAYA BOOK STOREでは見当たらなかったので、なんとなく勢いで「アップルの法則」を購入。

僕はMacユーザーではないのですが、iPodは肌身離さず持ち歩いているし、Appleの製品が持つ不思議な魔力について掘り下げてみたかったので、そのままの勢いで一気に読み倒してしまいました。(まだ若干読み残してるけど。。)

アップルの法則 (青春新書INTELLIGENCE 195)
林 信行
441304195X


内容的にはアップル社の経緯を追いながら、同社の成功、失墜、復活の理由をCEOであるスティーヴ・ジョブスを中心に掘り下げていく内容です。自伝的な内容としては、以前「iCon」を読んでいたのでほぼかぶっているのですが、本書は著者のアップルフリークとしての視点が色濃いように思いました。

ざっと読んだイメージでは、以下の3点なのかなと思いました。


(1)卓越したマーケティング戦略
(2)狂気なまでのユーザーインタフェースへのこだわり
(3)クリエイティヴィティを促進させる考え方


(1)(2)は皆さんも多くの方が実感されていることでしょう。
"think different."というキャッチコピーは未だに頭にこびりついているし、iPodの洗練されたデザイン・スクロールホイールの機動性は競合他社を寄せ付けません。

しかしながらどんなにいいCMを打っても、使いやすくても、製品そのものに新規性がなければ市場を切り開くことはできないはず。Appleは「マッキントッシュ」、「iMac」、「iPod」、「iPhone」と要所要所で革新的なプロダクトを作り出しており、この開発力こそがすべての源泉だと思います。


この開発力を支えているのが、優秀なスタッフと(3)の「実現方法を考える」という思考法なのでしょう。

たとえ無茶なアイデアでも、いきなりできない理由を考えるのではなく、どうしたら実現できるかを考える。簡単なことのように思えますが、日本人はその教育方針からか、「否定」から入ることが多いそうです。

ある新規アイデアが生まれたときには、まず「できない理由」を考えがちですが、それがイノベーティヴであればあるほど、否定意見を言うのは簡単なはず。「前例がない≒革新的」だから当然ですよね。


iPodが出たときも、個人的には『こんなの絶対流行らない。PCにリッピングなんて面倒すぎる』と思っていましたが、今やiPodで音楽を聴く時間が9割以上となってます(苦笑)


ただ優秀なスタッフを集めるだけでなく、この思考法に徹することで「半歩、一歩先の未来」を実現し、牽引できたことがアップルの一番の強みなのかもしれません。

スティーブ・ジョブズ-偶像復活
ジェフリー・S・ヤング ウィリアム・L・サイモン 井口 耕二
4492501479

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