火曜日, 3月 31, 2009

ネットの巨人:Googleは今も本当に脅威か?

たて続けてGoogleネタですが・・・

プラネット・グーグルを読んでみた。基本的にはGoogleの歴史を追う内容で、新しい情報は特になかったんだけどAdsenseが生まれた経緯がGMailにあった、っていうのは意外でした。

当初のGMailのPMはメールに広告を入れるのは大反対してたんだけど、エンジニアが半分いたずら(?)でメールのコンテキストを解析して、Adwordsに繋いで表示してみたら意外といいじゃん、これ、ってことになったらしい。結局これがAdsenseとなって、GMailが難産だったのに対して1年先じんてリリースしちゃったとのこと。

AdsenseはいかにもGoogleらしい、というかエンジニアの裁量が生かされたプロダクトなわけだけど、それ以外のプロダクトって実はGoogleってたいしたもん作ってなくない?という気がしてきた。

Google Earthも、Google Docsも、Youtubeも、Androidも全部買収元の会社の技術だし、Adwordsも収益力に差はあるけど元々検索連動広告はOvertureが発掘したビジネスである。Googleが生み出したイノベーションは、PageRankを元にした検索エンジンとAdsenseだけなんじゃないだろうか。

ここ数年のGoogleの業績に比例して、Googleブランドも世界1位にまで上り詰めたけど、冷静に見てみるとAdwordsで稼いだお金でガンガン新興企業を買いまくってるお金持ちたち、という捉え方もできるかと。もちろんその目利きと交渉術はすごいんだけどね。

一方でFacebookがGoogleがクロールできないソーシャルグラフやソーシャルフィードを囲い込み始めたり、twitterの躍進、セマンティックウェブを基軸にした新興検索エンジンの登場など、Google以外のところでのイノベーションは着実におき始めてるわけで。
ここ数年で確実にGoogleと肩を並べるサービスが生まれる気がします。

Web1.0バブルに乗ったのがYahoo!,AOL,ebayだとすると、GoogleもWeb2.0バブルの恩恵を預かっていたのであり、徐々にそのバブルに限界がきているのかも。
次の流れを誰がつかむのか?

願わくば自分はその流れに乗っていきたいな、と思います。


プラネット・グーグル
Randall Stross 吉田 晋治
4140813229

Googleのロールバック

ホームページのデザインについて

Googleトップのデザインが以前のバージョンに戻ったそうだ。有料リンク事件から急上昇ワードの印象がマーケティング上マイナスになると判断したのか、ただ単にCTRが低くてGoogleサービスのクリックを奪ってしまっていたのか。一般的に判断すると後者なんだろうけど。

いずれにせよ、ここまで市場にインパクトというか話題を提供しておきながら、サクっとロールバックしてしまうGoogleの潔さにはちょっと感心しました。

常々思うけど、撤退の意思決定というのは実は最も難しいけども最も大事なことだと思います。ビジネスの世界は打率1割を超えたら名経営者になれるわけで、9割の失敗からうけるダメージを如何に小さくできるか、が1割に生きてくる。ユニクロの柳井さんも野菜販売や高級ブランド進出で失敗したけど、最高益叩きだしてますね。

見習いたいけど、まだまだ修行が必要そうです。
とりあえずGoogleの勇気に賞賛を与えつつ、今後の展開に注目したいですね。

月曜日, 3月 30, 2009

テレビとネットの"ベルリンの壁"

NHKの討論番組で驚いたネットに対する認識不足

残念ながらリアルタイムでみれなかったのだけど、想像通りの結果だったようですね。


例えば、決まった時間にテレビを見るということが今後減っていくと答えたのは、制作者9人のうち、わずか1人。残りの8人は今後もタイムテーブルに合わせて視聴者が番組を見てくれると思っているようだった。


実際僕はこの討論番組を見たくても見られなかったわけで、今となってはこの事実も映像で見ることはできず、こうして夏野さんやほかのブログを通して内容を把握している。ちなみに僕が定期的に見ているテレビ番組といえば、毎朝時計代わりにつけている「花まるマーケット」だけであり、大好きな(?)カンブリア宮殿もリアルタイムでは見れないことが多いので、録画して見ている。

夏野さんも書いている通り、人の可処分時間なんて知れた時間しかなくて、それをいろんな娯楽産業が取り合っているのであり、「家に帰ってテレビを見るのが楽しみ」と思っている若者はどんどん減っているのが現実だと思う。20年前には携帯電話もDSもないし、mixiも、ニコ動もなかったもん。

討論の前にこういった前提を共有できていないと、建設的な議論にはならないよね。今回の取り組みは業界としては革新的なんだろうけど、参加者の事前ブリーフィングが十分にできなかったことが最後まで響いたんじゃないかな。

ちなみに個人的にも数年前に某局のネット担当の方と「何か一緒にできないか」と問い合わせをいただいてミーティングしたんだけど、あまりにも互いの理解が違いすぎてびっくりしたことがある。僕は当然"テレビのコンテンツ制作力"との連動をイメージしていったのだけど、向こうは自社コンテンツをプロモートするための"マス媒体"としてしかネットを見ていなくて、ただ「これ載せてもらえませんか」とだけ言われて萎えたのを思い出した。しかもそれ、もう載ってますけど、みたいな。。。

今思えばこの担当の方も、50代ぐらいの男性でこういっちゃナンだけど、正直窓際族的にネット担当にさせられて数字目標を達成するためにがんばられているんだろうな、と思う。「面白いことがやりたい!」という人がテレビのネット担当として出てくるのにはまだまだ時間がかかるのかも。

元テレビっ子としては寂しい限りです。

#そんなわけでこの番組のアーカイブ持ってる人は教えてくださいー。

金曜日, 3月 20, 2009

GMailに学ぶUIだけでできる工夫

New in Labs: Undo Send

やべ、添付忘れた!とかBCCにしてなかった!みたいな「あるある」という事象に対するGMailの答えは驚くぐらいシンプルな、"5秒間待ってから送信する"という方法みたいです。

インターネットの仕組み上、送ってしまったメールを取り消すのはほぼ不可能に近いけど、UIとバックエンドを工夫して5秒間poolする、というだけで解決できちゃったという良い小規模改善の好例ですね。ぜひYahoo!メールでも考えてほしいですな。

かゆいとこに手が届くUIってのを常に考えなきゃなーと思いました。

水曜日, 3月 18, 2009

バレたかな

勝手に作った美人時計がジェットがバレたのか、画像URLが変更されて取得できなくなってました。ちなみにコードは↓こんな感じ。



<div id="bt_div00"></div>
<script language="JavaScript">
function btUpdate(){
var img = 'http://www.bijint.com/jp/img/photo/';
var dd = new Date();
var hour = dd.getHours();
if(hour < 10) hour = "0" + hour;
var min = dd.getMinutes();
if(min < 10) min = "0" + min;
url = img + hour + min + '.jpg';

var objDiv = document.getElementById('bt_div00').innerHTML =
'<a href="http://www.bijint.com/jp/" target="new"><img width="240" src="' + url + '"/></a>';
}

btUpdate();
setInterval('btUpdate()',60000);
</script>



Googleガジェットが用意されていたので、それに差し替えました。これはiframeで埋め込んでるみたいね。相変わらずサーバーが重いです。

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3/20(金)追記:
あまりにもapacheエラーが多くてエラー画面ばかり出ちゃうので、ガジェットごと削除。
この品質はあまりにもひどい。せっかくいいコンテンツなのでキャッシングを真面目に考えた方がいいと思います。

火曜日, 3月 17, 2009

好きなことをやり続けるということ

今日珍しくテレビを見てたら、(懐かしの)辰吉丈一郎のドキュメンタリーをやっていてついつい見てしまった。

周りから「辞めた方がいい」と言われ続けながらも、復帰第2戦までの軌跡と試合後までを綴った番組なのだが、一番最後にジョーが


 「中途半端な奴らが多い中で、好きなことをやり続けるって結構大変やで」


的なことを言っていていろいろ考えてしまった。
試合直前は不安で眠れず、体もボロボロになりながらも試合のゴングが鳴ると闘志を絶やさず闘い続ける姿は、生粋のファイターでありボクシングを愛し続けるからこそなのだろう。


でも多くの視聴者が感じた通り、今のジョーには過去のキレもパンチも無く、正直試合を見ているのが辛くなるほど衰えてしまっている。足は常にふらつき、腰が入っていないジャブを手打ちしながら相手のパンチを受け続ける姿は身内でなくとも堪え難いものだ。

本人の自由、と言ってしまえば簡単だしその通りではあるが、生きて帰って来られるかも分からずに耐える家族や、かつてのジョーを知るファンにとっては身を切られる思いなのではないか、と思う。


好きなことをやり続けることは大変なことだしかっこいいことではあるけど、周りの人に心配や迷惑をかけてまでするべきなのか。他人事ではなく自分も気をつけないといけないな、と思わされました。

金曜日, 3月 13, 2009

ツンツン頭の孫悟空

昨日ヒルズで先行上映で「DRAGON BALL Evolution」を見てきた。

見終わった時の感想。



   困った。



無論、見に行く前からかなり期待値は低かったので、どれだけその期待値を上回ってくれるのか、と思っていたのだが。。。
もはやそういう次元ではなかったw

原作と比較してどうのこうの、の前にそもそも映画として成立していないのである。

イメージ的に言うと、原作をパラパラと流し読みした人たちがそれぞれ分担して自分の印象が強かったシーンを撮影し、それを編集して一個の作品にしてみたよん、っていうそんな感じ。

細かいツッコミをあげたら切りがないんだけど、一つだけ言いたい。



   気の力って、性欲だったんですか?



スタッフロールに日本人の名前がたくさんあったけど、なぜこのまま公開させてしまったのか、不思議でなりません。ある意味歴史的な迷画かもしれない。

恐いもの見たさで見に行ってみるのもまた一興かと。