水曜日, 3月 31, 2010

Googleに勝つもう一つの方法

Bing, Yahoo!, Baiduなど世界的な企業がGoogleの牙城に機能や検索結果の品質で挑んでいる検索ビジネスですが、もう一個の勝ち方があると思います。すごい簡単なことで、


 Adwordsより圧倒的に高収益なビジネスモデルを創ること


です。IR情報から察するにAdwordsのRPS(≒PV単価)は米国でおよそ6円なので、例えば60円のビジネスモデルが作れれば、検索のシェアが1/10しかなくても台頭できます。むしろ運営コストが低くなるはずなので、利益はGoogleを上回ることもできるでしょう。

ただしそのためにはAdwordsと同様の仕組みでは一生勝てません。キーワードに対するオークション入札で単価が決まり、それに対しての検索回数で売上が決まるAdwordsの仕組みでは、規模の論理が働くため70%近いシェアを持つGoogleには対抗しえません。つまり全然違うモデルでパフォーマンスをあげるしかないのです。

個人的にその可能性は、CPA(成果課金)の広告モデルじゃないかなと思っています。Adwordsやスポンサードサーチのようなキーワード入札のCPC(クリック課金)では、クライアント側にパフォーマンスを上げるための努力が必要であり、十分にスケールすることが難しい。

だが例えばCPAのパフォーマンス保証の広告が作れたとすると、クライアントはただ自分の予算そのものと料率を入札するだけで良くなります。あとはその予算を如何に効率良く消化するか、というところですがココがビジネス的且つ技術的な肝になってきます。これが達成できれば理論上広告媒体としてはクライアントの予算限界まで稼ぐことができるので、最強です。

そう簡単に作れるものではもちろんないですが、こういう視点で検索ビジネスを見てみると、ひょっとしたら最初に挙げたどの企業でも無い、もっとずっと小さな会社がGoogleを倒す未来が垣間見える気がします。破壊的イノベーションに期待しています。

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