10月から担当サービスが変わって、もうすぐ3ヶ月が経とうとしていますが、「デザイン」に関して明らかに考えが変わってきた気がします。
具体的に言うと、今まではエンタメ担当だったこともあり、"楽しさ"や"わくわく"を演出するために画像を多く使ったり、メリハリが強いデザインを多く用いていたのですが、今はまったく逆。コンテンツはテキストばかりで、如何に視線の流れを阻害しないか、が重要なのです。
そして実感しているのが、表示速度。レーテンシーですね。
特にフリークエンシーが高いサイトは、もうここが超重要。ほんの0.2~3秒の違いでも心象がまったく異なってきます。
どんなにすばらしいデザインでも、見られなければ意味が無いわけで、そういう意味でレーテンシーはデザインの上で最も重要な点なのかもしれません。Googleや百度の検索はちょっぱやでやっぱ爽快ですもんね。
時系列・シチュエーションに応じたデザイン手法、というのを定量化して比較していけたらよいなぁ、なんて思ったりする今日この頃です。
土曜日, 12月 13, 2008
デザインは「見た目」だけではない
初ソニエリの予感
ソニー・エリクソン、グーグル携帯を来夏発売
予想通り(?)、来年は日本でもAndroid携帯がお目見えしそうです。docomoも出すみたいだし、ソフトバンクもOHAに加入したのでもうこの流れは止まらないですねー。
あとはこのプラットフォームでデベロッパーがどれだけ面白いサービスを提供できるか。
新しい端末/プラットフォームを普及させるキラーコンテンツは、アダルト・出会い系、というのがさまざまな事例で明らかな気がしますが、モバイルも・・・?なぁんてね。
今まで縁が無かったソニエリですが、auユーザーとしてはじめて買うことになるかも。
水曜日, 12月 10, 2008
2009年はmobile2.0
早いものでもう師走も第2週。僕の28歳もあと残りわずか。。です。
mixiの会員制=>登録制以降やオープンプラットフォーム化、greeの上場などのニュースをちらほら見かける今日この頃ですが、そろそろ次に何が来るのかなぁ、ということをぼんやりと考えています。正直mixiみたいなリアル交友関係を基にしたSNSってもう成長が止まった業界だと思うし、あと日本ではmyspaceもパッとしない。(これは音楽業界の影響も多大にあるけど)
唯一今後可能性があるとしたらLinkedin風のビジネスSNSかもしれないけど、人材流動性が低い日本でどれほどマーケットがあるかは謎。
こんなweb2.0の流れもひと段落したので、来年はmobile2.0かなぁ、なんて考えてます。
モバイルは来る、来る、といわれて3,4年経つけど未だ大きな変化無くきているのは、やはりPCみたいなオープンな環境が提供されていなかったこと。日本でも今年iPhoneが発売され、海外ではAndroid携帯も発売されたということで、良くも悪くもこれらPCの世界の巨人たちの力でこじ開けられていくのが2009年であって欲しいなぁ、と思います。
とはいえ、携帯電話はどんどんPC化していってるので、mobile2.0=携帯端末のPC化ってことなのかもしれませんが。いやはや技術の進歩はすごいもんですな。
火曜日, 11月 18, 2008
どうなる今後のインターネット広告
オンライン広告、ついにゼロ成長へ
アメリカのインターネット広告はここ1年で急激な鈍化を起こしているようです。
昨今の景気減退もあるけど、そもそも日本とアメリカではディスプレイ広告だけ比較しても、CPMでかなりの開きがあるので、これが頭打ちになってきたということか。ちなみにこの記事から考えると、アメリカのネット広告規模は3.5兆~4兆円/年の間といったところかな。
では日本はどうかというと、2006年の野村総研の予想では2011年に7417億円らしい。2007年の実績が6000億円なので、この数字は全然超えてくるかもしれません。
人口比率で言うと日本はアメリカの半分なわけで、アメリカが頭打ちだとしてもまだ日本には3~4倍のポテンシャルがあるじゃないか、インターネット広告はまだまだ伸びる!と言い切れるかというと、実はそうでもないんじゃないかな、と思う。
マスメディア大好きな日本人と違って、アメリカでは昔からローカルメディアの人気は根強く、テレビもケーブルテレビでチャンネル数が多くて日本ほどの力を持っていないため、インターネット広告を受け入れやすかったと思われるからである。AOLやYahoo!の各サイトを見てみても、日本ではネット広告を見かけないようなナショナルクライアントが、バンバンリッチなバナーやタイアップ特集を実施しているのが分かる。
こういったクライアントは日本ではまだまだテレビに出稿しているのが現状であり、ネットのに出したとしてもCMで「続きはWebで」流しつつ、オーバチュアやAdwordsでそのキーワードを買っているに過ぎない。今後の未来はこの併用型出稿を、如何にインターネットに軸足を移させられるか、だと思う。
そのためには単なるでかいスクウェアバナーを売ることだけではなく、ネットならではの付加価値やボリューム(リーチ)、をネットだからこそできるROI算出法と共に作っていかないといけないんでしょうね。
なんかすごく当たり前なことしか書けませんでしたが、ここ10年間「成長が当たり前だったインターネット」が、この先の10年をどう過ごしていくのかとても興味があるし、自分がその真っ只中にいられることを楽しみながら、時代を先行していけるようにがんばって行きたいと思いました。
土曜日, 11月 15, 2008
「許容度」を考えた広告
関連性と許容度の両方から広告を考える。
非常に興味深い内容。
確かにディスプレイ広告って、どこのサイトやページに飛んでも同じような場所に出ずっぱりであるため、一度そこがコンテンツではなく広告であることが認知されてしまうと、ウェブサイトの中で風景化してしまい、"視覚上の"インプレッションを失っているような気がします。このケースがまさに「許容度」を超えて広告を見せてしまった結果なのかもしれませんね。
昨今いろんな業者が「ターゲティング広告」と評して、個人の趣味嗜好に合致した広告を表示するようになっていますが、これに加えて「チラリズムターゲティング広告(?)」も必要なのかもしれません。つまり、特定の人に対して広告を見せすぎず、適度に表示回数を調整して上げられる広告プラットフォームってことです。
テレビも大体1時間に4回、2~3分の枠でCMを流すのが決まりですが、たまに30秒しか出さなかったりすると、逆にCMのインプレッションが増したりするかもしれませんね。
なんていう妄想をしてみたのでした。
21世紀のコンテンツ流通
最近とあるドラマを見逃してしまったので、ネット検索してみたのですが、放映から数日後なのにも関わらずその回の映像がアップロードされていて驚きました。僕が見たサイトはドラマや映画のデータベースをブログで構築し、その映像があるyoutube系の動画共有サイトのページへのリンクを貼っているタイプのものでした。
その後知ったのですが、高校生・大学生の世代には当たり前のようにこういったブログが使われているらしく、むしろテレビより見る時間が長い人もいるそうです。
これは映像に限った話ではなく、音楽も無料の着うた掲示板が一般化しており、しかも着うた「フル」ではなく、45秒の着うたなどが主のようです。
個人的な感覚で言うとPCの画面で何時間も動画を見続けることはしんどいと思ってしまうし、曲の一部を聴くだけで「音楽」を聴いている実感にはならないのですが、ここまで手軽に、しかも無料で楽しめてしまうことはそれらの感覚を超えてしまうということなのかもしれません。
一番の問題は、若者が可処分時間を使っているこのようなサービスにおいて、コンテンツホルダーが一銭も稼げていないことです。これは違法だから潰せ、ということではなくこのようなユーザーニーズを満たせて、なおかつ違法サイトに対しても付加価値を提供できるような新しいビジネスモデルを真剣に考えて、チャレンジしていかなければならない時代になっている、ということです。
音楽業界では旧Napsterから10年が過ぎてようやく、MySpaceをはじめとした音楽配信&コミュニティサイトが、無料で音楽を聴かせながらその広告収益や、物販/チケット販売などでの新しいビジネスにトライしつつあります。おそらく21世紀の音楽ビジネスは、これまでの単一的な「パッケージ販売」ビジネスから、多面的な版権ビジネスへと変貌していくのだと思います。
さて、21世紀の動画・映像ビジネスはどうなるんでしょうか。YouTubeが今週から本格的に動画検索広告や、日本でも動画adsenseが目に付くようになってきていますが、今後の動向をwatchしていこうと思います。
金曜日, 10月 31, 2008
windowshop.com
amazonが作ったウィンドウショッピングサイトがなかなか秀逸だったのでご紹介。
別にたいしたもんじゃなくて、人気商品をカテゴリごとにならべているだけなんだけど、キーボードでサクサク見れる、画面遷移なし、というだけでこんなに快適に暇つぶしができてしまうのか、と実感。インターフェースって大事ですね。
火曜日, 10月 28, 2008
原点を思い出しました
RPGツクールってご存知の方はどれぐらいいるでしょうか。かつて"Dante"とか呼ばれてた、ロールプレイングゲームを簡単に作れるソフトウェアです。
ふと思い出して検索してみたら、今はアスキーではなくエンターブレインが作っているようで、PCのみならず携帯向けやコンシューマ機(プレステなど)でも動くみたいですね。
さてはてなんでこんなものを突然思い出したのか?
一個前の記事でも書きましたが、インターネットのコンテンツは昔は自分でWebサーバーを貸してくれるところ(レンタルサーバーやプロバイダのサーバー)を見つけて、HTMLを書き、FTPやSCPでアップロードしないと公開できなかったのですが、テクノロジーの発達と共にブログで誰でも簡単にWWWの世界に情報を発信できるようになったり、flickrやYouTubeのような画像・動画のリッチメディアすらブラウザベースでアップロードから公開まで完結してしまう時代となりました。
これにより一見、コンテンツの在りどころは一部のサイト(この例だとflickrやYouTube)へと集中していますが、情報発信者はむしろ増えているわけで、インターネットの膨張は今後も止まるどころかますます加速していくことでしょう。
これをより加速させるために必要なのは、クリエイターの敷居を如何に低く出来るツールを提供できるか、だと思っています。MySpaceなどはまさに好例で、卓録した音源をMP3にしてアップロードするだけで、多くのリスナーに聴いて貰えるチャンスがあり、またその人たちからのフィードバックも受けることが出来る場として成功しているといえます。
画像・音楽・動画、と着たので次はゲームが手軽に作れて公開できてもいいんじゃないかなぁ、と思ったわけです。(ここまで話長かった^^;;)
実を言うと僕がこの世界で働いていられるのは、前述のRPGツクールのおかげだと思っているのですが、中2のときに『ゲームを作ってみたい』という欲求を手軽に満たせてくれるツールだったのです。これを発端にして、自らプログラムを書くようになり、その情報収集や公開の場を求めてパソコン通信(懐かしい)やインターネットの世界へと入り込んで行くこととなったのでした。
YouTube並みに簡単にゲームが作れるようになったら、クリエイター(ゲームに限らず)がさらに増大してインターネット業界はさらに飛躍的に成長していくのでは、と思いました。将来はプログラミングそのものでさえ、この領域まで敷居が下がるんでしょうね。もうそうなったらクリエイティヴィティだけで勝負する時代ですね。コワイコワイ。
RPGツクールはゲームを作ること自体は簡単なんですが、いかんせん必要な素材を用意するのが大変(画像や音楽など)だったり、作った作品を発表できる場が無かったり(Vectorに載せるだけじゃねぇ。。)なので、やっぱニコニコ的なコミュニティが必然かなと。
誰か作ってくださいw
月曜日, 10月 27, 2008
ロングテールは終焉したのか
Googleがロングテールから吸い取ったもの
Web2.0やらロングテールやら3年前から話題になっていたものの、結局終着点としてはGoogleが一個にまとめちゃったんじゃないの、っていう記事。
また最近の調査で、ユーザーのWeb利用が増えるほど、「ネット上の行動の大部分が少数の中心的、固定的Webサイトに集中する傾向が強まる」ことが分かった。
確かに、GoogleやFacebook、Youtubeなどはギークから一般ユーザーまで幅広く囲い込み続けていて、一極集中型のサービスとなっているような気はする。
けど、逆に言うとほとんどのサービスは以前のWebのような「自分のドメインに閉じたサービス」をやっているわけではなく、外部サイトを自サービスに取り込んだり、逆に自分のコンテンツを外でもエンベッドできるようにしているからこそ強いとも言えるのじゃないかしら。
つまりはポータル、検索、投稿という機能が外部にも開かれているサービスが強くなっている、というのが本質なんでしょうね。
火曜日, 10月 21, 2008
スキルチェックを経て
猛暑も過ぎ去って早くも10月後半ですが、かなり久しぶりに投稿します。
社内FA制度(?)で今期から部署も仕事内容も変わったのですが、今日新しい上司と「スキルチェック」なるものをしました。詳しい内容は書けませんが、経営・企画・営業・ディレクションに関するスキルを自己評価で埋めていくのですが、この最上位の評価が「人に教えられる」というものでした。
一通り埋めたのですが、ほとんどこの最上位にあたるものはなく、逆に言うと「未経験」のものもほとんど無かったのです。4年前の自分だったらおそらく2/3か3/4は「未経験」だったでしょう。改めて評価してみると、ここ数年でいろんな経験をさせてもらったのだなぁ、と思います。
とはいえこれで満足していられるわけもなく、今後はどの分野に自分を振り切っていくのか、が重要な人生の選択肢となりそうです。今のところはあいもかわらずの「妄想家」でありたいなぁ、それを考え・実行・検証していけるスキルと環境を作って行きたいと思ったのでした。
月曜日, 5月 05, 2008
ケンカのあと
MicroSoftによるYahoo!買収がなくなったそうです。
週明けの株式市場でY!株、下手したらMS株も叩き売りされることでしょう。
業界2位と3位のガチンコケンカは、結局お互いを憔悴させて社員の求心力も失い、競争力をそいだ結果に見えます。結果的にYahoo!のGoogle Adsense/Adwords参加へと繋がるのだとしたら、この買収劇の最大の勝利者はGoogleなのかもしれません。
もしそうなるとすれば、Yahoo!はAOLの二の舞を踏むのか?
こればっかりはどうなるかはわかりませんが、この買収劇の中でYahoo!にとってひとつ収穫があったとすれば、オープン化への方針転換を図れたことなのかもしれません。個人的にはこのSearchMonkey、すごく面白いと思っているので期待しています。
とはいえ、今回の焦点は「広告マーケット」になっていますが、Googleの本当の強みはこの今のマーケットポジションを生かして、ネットからデバイス含めて戦場を広げていることです。AndroidやGoogle Docs、Google AppEngineなどの一貫した戦略をここまで実現できているのはこの会社だけ。MSもY!も、同じ分野に進出してはいても、同じクオリティのものを同じスピードで提供できているか、といえばかなり厳しい状況でしょう。
まだまだこの劇場の結末は、先が読めません。
金曜日, 4月 25, 2008
インターネットは人を退化させるか?
図書館で借りた「グーグル革命の衝撃」の返却期限が迫っていたので、走り読みしました。
内容的にはNHKの取材班の考察や、経営陣のインタビューで構成されていて、特に新しい情報は無かったのですが、後書きがなかなか面白かったのでそのテーマについて書いてみることにします。
インターネット(特にWWW)、ひいてはGoogleをはじめとする検索技術の登場によって、人類の知はオープン化されて誰からでも簡単にアクセスできるようになりつつあります。特にGoogleはGoogle Maps/Earthをはじめとした地図情報、およびそこに紐づく映像情報をデジタル化して誰もがアクセスできるようにしたり、かたやこれまでの人類の知の宝庫であった図書館の情報をスキャニングし、Google Book Searchによって検索・閲覧が可能になるような活動を進めています。
これらは「力技」であれど、実現されるサービスは途方も無く便利なものであり、間違いなく誰もが「使いたい」と思うものになると思います。Googleはそのミッションステートメントで定義しているとおり、まさに「世界中の情報を整理し尽くす」ことを実践し、ひたすら便利なツールをお客様に提供し続けていくでしょう。
今回のissueはこういうツールが溢れて来ている今、人間としての能力が退化しているのではないか?ということ。
これは僕も何度か同僚と議論したことがあるのですが、この本や同僚の意見としては
「検索はなんでもかんでも簡単に見つかりすぎる。昔は人に聞いたり、図書館で調べ物をしたり、といった過程で幅広い知識を得ることができたし、発想力の広がりにもつながっていた」
というものです。確かにこれも真でしょう。
僕の意見は、以下のようなものです。
インターネットでの検索が提供しているのは、『外部記憶装置』のようなものだと思います。人間の頭脳に蓄えられる情報量には、個性があれど、一定で限界を迎えるため、昔から人は書き残したり、人に伝えることで情報を外部に委託することで自らの新しい知識や研究に投資することができたのではないでしょうか。
この機能を飛躍的に、量・スピードの面で進化させたのが検索サービスでわないでしょうか。僕らはこの便利サービスによって得られた、余剰時間を新しいイノベーションのために投資できるかどうか、が『退化する』かどうかの答えなのではないか、と思います。
皆さんはどう思いますか?
グーグル革命の衝撃 (NHKスペシャル)
NHK取材班
火曜日, 4月 15, 2008
創作活動
ここんとこしばらく個人創作活動に追われて、ブログを更新できていませんでした。
約3年ぶりに、とあるプラットフォーム向けのアプリケーションをコーディングしていました。
久しぶりにJava, PHP, SQLを思い出しながらコーディングして思ったのは、とにかくデバッグがきつかったこと。今回は開発環境もできたての不完全なものだったので、慣れるまでかなり時間がかかってしまい、ハマると平気で朝まで作業したりしてました。
「プログラミングとはデバッグのことだ」
とかつて心に刻んでいたことを良く思い出しました。
でも不思議と苦痛ではなく、とにかく没頭して気づいたら朝、みたいな感じ。楽しかったです。眠気との戦いは辛かったけど(笑)
英語がそれなりにいけて口が堅い人は、こちらで確認できます。
次は何つくろうかな。
木曜日, 4月 03, 2008
【アイデア】いらない検索結果
WEBを使っている人なら、誰しもWEB検索を使っていることと思います。
目的地(ホームページ)がはっきりしている場合は問題ありませんが、例えば「恵比寿でうどんすきが食べたいなぁ」なんていうケースの場合は、いろんなリンクを見ては戻ってみたり、別の単語で検索してみたり、なんてことをするのではないでしょうか。
こんなときに良くあるのが、単語を変えたりした結果、前の単語でチェック済みのページが出てきてしまったりします。当然そのときに「これは違う」と思っているはずなので、がっかりした結果になってしまいますよね。特にモバイルでの検索結果は、vlinkを使った色の変更もなかったりして分かりづらいです。
そこで、「チェック済みのページを検索結果には出さない」ような検索サービスなんてどうでしょうか。インターフェースとしていろんなパターンが考えられますが、一番簡単なのは検索結果を表示する際に、クリック済みのページは表示しない、といったフィルタがかかっている状態でしょうか。
情報が多い昨今だからこそ、逆に情報を「手軽に絞り込む」方法といのが求められているのかもしれません。
水曜日, 4月 02, 2008
AndroidのUIはiPhoneをはるかにしのぐ?
TATというモバイルに特化したUIデザイン会社が作った、Androidのデモ。
確かにこれだけいじくればすごい。けどこれが使いやすいのかどうか、はまた別の議論な気もする。
いずれにせよ、この映像もPC上のエミュレータでの動きなわけで、実機が一年前から出ているiPhoneのほうが具体的なエクスペリエンスを与えられている点で、一歩リードか。
火曜日, 4月 01, 2008
サービス業の"サービスクオリティ"
夕飯を、東京あちこちにある某定食チェーン店で食べてきたのですが、時間が時間なこともあって非常に混んでいました。全体的に店員さんは、バタバタと騒がしく、そう広くない店舗なのでお客様がレジ待ちなどをしていると、
「ちょっとすいません」
と間を通ったり、場合によってはお客様の進行をさえぎってまで通っているのが目に付きました。食べ終わった後も、直後から『早く帰れ』オーラを感じました。
確かに混んでいるし、クオリティを要求するようなお店でもないのですが、"サービスを受ける側"としては、正直ちょっと不快な思いをしました。たぶん他のお客様もそうだったと思います。
無論、混んでいるのにのんびり接客していたら、待っているお客様を不快にしてしまうし、時間当たりの売上単価も低下してしまいます。が、ここまでセカセカしていると、売上単価は一時的に上がってもリピート率の低下やブランド低下から、集客力に影響が出てくると思います。
このあたりでは需要が供給を上回っているので、これでも商売は成り立つのだろうけど、ちょっとした教育による気配りがあるだけで、チェーン全体のブランドも上がって、全体最適化にはなるんじゃないかと。
「効率性」と「クオリティ」は極めて難しい問題ですね。
WEB業界はただでさえお客様の顔が見えづらいので、短絡的な意思決定をしがちですが、"サービスクオリティ"を保っていけるよう気を使わないとな、と思ったのでした。
月曜日, 3月 31, 2008
iPod Touchにタッチしてみた
android vs iPhoneについての考察を以前書きました。
先日、iPod Touchを借りてきたので、家の無線LANと繋いで使ってみたのですが、いざ触ってみるとやっぱりインターフェースが持つ力って大きいのだな、と実感しました。明らかにパソコンやこれまでの携帯端末とは異なるポイントがいくつかあります。
(1)ボタンやラベルなど、クリックできるところは文字もボタンも大きい。
「読む」だけのところは、普通の大きさですが、やはりタッチパネルという都合上、「押せる」ところは押しやすさを考慮して大きめに作ってあります。これに慣れてくると、文字の大きさなどだけで、どこが押せるのか、が分かってきます。
(2)機能がシンプル
限られた面積の中で(1)のようなインターフェースを用いているので、当然必要な情報をちゃんと表示するために、不必要なボタンや機能は一切ありません。これはスペース上の都合もあるのでしょうが、同時にApple製品に統一してある「Simple is good.」という考え方を象徴しているようにも感じます。
などなど。当然、痒いところに手が届かない感もあって最初は戸惑うのですが、多くのユーザーにとっては必要十分なのかもしれません。
作り手としても、今までとはまったく異なる発想を持って、このインターフェースを生かしたアプリケーションを作れるようになるには、まだ時間がかかるかもしれません。これは任天堂DSやWiiのソフトで売れているのは、ほとんど任天堂のソフトとなっているのとまったく無関係ではないでしょう。そういう意味では、インターフェースの進化と共に、インタラクションデザインやインフォメーションアキテクトの分野は日に日に重要な存在になっていくのかもしれません。
しばらく使い倒してみることにします。
水曜日, 3月 26, 2008
完璧主義者
以前のエントリでも書きましたが、クリエイターとして生きるか、マネージャーとして生きるか、の答えはとりあえず後者となりそうです。
理由は、今やりたいことを達成するためには自分一人ではとても実現できないからです。
もちろんこれは個人事業をやっていたころから分かっていたことで、だからこそ今の会社に転職したわけですが、、
「自分で作れないこと」のフラストレーションが発生するのは、他人に任せたときに"100%"のクオリティを要求するからなのだと思います。これは僕のコミュニケーション力不足でもあるとは思いますが、そもそも別の人間なのだから、自分と同じ結果を求めるほうが間違っているのかもしれません。逆に言うと自分が提示した100%に対して、"120%"の結果が返ってくるかもしれないですしね。
常々「任せること」こそが最も難しいマネージャーとしての意思決定だと思っていましたが、こういった割りきりが自分には必要なのかも。
良くも悪くも僕は完璧主義者ですが、自分のやりたいことを実現するために、世の中をもっと幸せにするためには、現実的な結果を受け止めて最終ゴールへとつなげていけるよう、これからも日々勉強していこうと思います。
【アイデア】友だちラベル
mixiをはじめとしたSNSって、「表示名」をユーザーが自由に変えられますよね。
これってハンドルネームとしては当たり前なんですけど、ある日突然変えられると誰が誰だかわからなくなって、プロフィールページに飛んで誰だったか確かめたりしないといけません。
そもそも友だちがある程度増えると、こういう管理も大変になってきて、疎遠になってしまうのでは?
そこで、友だちに対して自分でラベルが付けられる機能なんてどうでしょうか。
別にたいした機能でもなんでもなくて、その人が誰なのかをテキストで書き残せるだけです。ケータイの電話帳と同じですね。
SNSもここまでコミュニケーションツールとして定着してくると、今まで以上にPIMツールとしての機能が必要になってくるのではないか、と思いました。
日曜日, 3月 23, 2008
【アイデア】公共機関をマッシュアップする
最近、図書館にハマっている。
目黒区の図書館は、中学時代から長年お世話になっていて、お金がない当時にPC関連の雑誌や本を無料で読むことができたし、受験勉強の時には学習机も提供していただいた。ここ数年は、貸し借りの手間が面倒でしばらく使っていなかったのですが、今は徒歩2分のところに図書館があり、しかもWEB予約までできちゃってもう至れり尽くせりです。
そこで、今回のアイデアはこういった無料で利用できる公共機関のマッシュアップサービス。
例えば、図書館で借りた本って、≒で興味がある事柄だと思うんだけど、これをプロファイル情報として保存して、SNSっぽく共有できたらよくないですか?
今もAmazon+ブログもしくはmixiなどで実現はできるけど、結局飛び先はAmazonなわけで、いざ「購入する」となるとハードルは一気に上がり、CVRは低下していまうため、エクスぺリエンスとしては物足りません。
でも図書館は無料です。(税金払ってるけど。)友だちがこんな本読んだのかーと気になったら、その場で「予約」。あとは取りに行くだけ。
これだけで日本の読書人口は飛躍的に伸びるような気がします。
「無料」で使える公共施設をもっと利用できるような施策は、意外とニーズがあるかもな、と思いました。
Google Wiki Maps
これは久々に感動した新サービス。
Google Mapsに表示される地域情報が、Wikiライクに編集できるようになったらしい。これもずっと欲しかった機能でした:)
既存のpayed listingモデルから、どう変化し、発展していくかが楽しみです。
土曜日, 3月 22, 2008
OpenIDの謎
2ヶ月ほど前に、Yahoo! JAPANがOpenIDをリリースしました。
個人的には昔から喉から手が出るほど待ちわびていたのですが、今は個人でサイトを作ってはいないので、なかなか活用することがありません。
と思った折、そういえばBloggerってOpenID対応してるじゃあありませんか。
ということで、早速コメント投稿にYahoo! JAPAN IDでログインして投稿してみることにする。
1. まずはここで利用登録。これは最初の1回だけでいいらしい。
2. Bloggerのブログで「コメントを投稿」をクリックして投稿ページに遷移し、「個人情報を選択」でOpenIDを選択する。
関係ないけど、この”個人情報を選択”って直訳過ぎて意味わかんないですよ?Googleさん。
3. 話を戻すと、「OpenID」っていうメニューの下にURLの記入テキストボックスがあるので、"yahoo.co.jp"と入力。
4. あとはコメントを入力して、「コメントを公開」ボタンをクリック
説明を読む限りでは、この後Yahoo! JAPANページでパスワードを入力すれば完了、になるみたいなんだけど、残念ながら結果は、「OpenID の URL が間違っています」というものでした。
うーむ。よく分からない。
というわけで今回のOpenID挑戦は失敗に終わったのでした。ちゃんちゃん。
Yahoo!ログール追加
つい先日リリースされた、Yahoo!ログールを試しに入れてみました。
これ、なにかっていうと簡単に言えば、「Google Analytics + mixi足あと」な機能です。
願わくば、足あとの人の名前をクリックしたときの飛び先はログールプロフィールではなく、mixiとかYahoo!のプロフィールにして欲しいですが。
その他にもブログパーツのレイアウトとか、ACLとか、カスタマイズできるようになるとさらにいいな。
なかなか面白い試みなので、しばらく様子を見てみようと思います。
火曜日, 3月 18, 2008
マネージャーかクリエイターか
今の会社も4年目に突入し、ぶち当たっているのが自分の立ち居地。
僕は15年前からプログラミングをはじめ、以後10年間は個人製作や受注開発をメインに活動してきました。プロのエンジニアたちと仕事をしたり、大学で天才エンジニアと出会ったりするうちに、「自分の価値ってなんだろう?」と考えるようになりました。
結論としては、自分よりできる奴等がいるのなら、そこで勝負する必要はない。
それよりも彼らの技術力を社会に還元できるような、橋渡しになろうと思い、プロダクトマネジメントへと足場を変えていきました。
今はまだこの決断が正しかったのか、分かりません。
マネジメントに必要な勉強はさせてもらっていると思うし、とてもよい経験になっているとは思いますが、日を追うごとに「自分で作れないこと」に対するフラストレーションが溜まっているような気がします。
元々、”考えるよりも作っちゃえ”というタイプの人間だったから、余計そうなのかもしれませんが(笑)
しばらく自分に問い続けてみることにします。
ユーザーインターフェース vs プラットフォーム
昨年、最もIT&通信業界で話題となったのは間違いなくiPhoneでしょう。
"iPod"を積んだ携帯であるだけでなく、タッチスクリーンを利用した革新的な『ユーザーインターフェース』に注目が集まりました。
そして今月頭、iPhoneとiPod Touch向けのSDKベータが公開され、サードパーティの会社もこの斬新な携帯端末向けのアプリケーションを開発することが可能になりました。
僕も早速試してみようと思い、Developer登録をして、いざダウンロード!、、、、しようとしたのですが、なんとこのSDK、MacOSでのみ開発が可能とのこと。僕のLet's Noteではどうあがいても開発することはできません。。。
一方で、昨年秋にGoogleが発表した"android"もまた、携帯業界では注目のキーワード。
こちらは予想を反して、Googleが提供する携帯電話"GPhone"ではなく、携帯電話に特化したLinuxベースのオープンソースOS、というものでした。SDKはすべてJavaベースで作られており、開発環境もEclipseプラグインが用意されているので、Windows/Linux/MacOSどの環境でも基本的には開発可能です。
ちなみに、両SDKとも細かな昨日の違いはあれど、基本的にはiアプリなどに代表されるMIDPでできることと機能的には大差はないようです。(見逃していたらごめんなさい)
革新的なユーザーインターフェースを提供するiPhone 対 オープンプラットフォームのandroid。
この構図、十数年前の"Apple vs Microsoft"にとても似ている気がします。このときも、Appleは他のどのPCよりも先端を行くユーザーインターフェースでギークたちを魅了しました。一方のWindowsはオープンとは言い難いOSではあるものの、AT互換機ですべからく動作可能だったことが決め手となり、現在の圧倒的な差に落ち着いています。
開発者からするとiPhoneでしか動かないアプリケーションを作るよりも、より多くのandroid携帯があるのであればそちらを優先することでしょう。今回のOSバトル、Appleはどのような回答を出すのか、楽しみです。
木曜日, 3月 13, 2008
シリコン注入完了
今日が最終日でした。明日の昼便で帰国します。
今回はいままでになく日程的に余裕のある出張だったのにもかかわらず、現在疲労がピークです。。
今日は先に帰国する同僚のために、朝から空港まで車で送り、そのままサンフランシスコ市内までいってきました。
シリコンバレーの静かな住宅街から一転して、市内は突然現れる高層ビル群でした。端っこに中華街もあり、オフィスはほとんど銀行ばかり。ここからシリコンバレーのアントレプレナーに対して、資金が注入されているのだと実感。
中華街で中華料理を食べるも、そのまずさに驚愕し、戻ったら車がレッカー食らってました。。。ここでも都会なんだと実感。
全般的にシリコンバレーで感じたのは、これだけスタートアップが多い地域でも、切羽詰った感や強迫観念がないんだなーということ。本当のスタートアップは見てないので、実際は違うのかもしれないけど、町全体の雰囲気はそんな感じでした。
その理由は、やっぱりここが持つ独特の経済圏なのでしょう。
日本で「ベンチャー」といえば、創業者の自己資金や間接金融によるハイリスクローリターンのイメージが強いので、「生き残りに必死=切羽詰る」ことが多い気がします。僕も以前個人事業をしていたときは、日々の食いつなぎに神経を使っていました。
一方でこっちの文化としては、才能ある人材がスタートアップを宣言すれば、そこにある程度の潤沢な資金は投入されやすい。これによって、本来やるべきことに注力できるのだと思いますし、好きなことをやっているので、悲壮感も生まれない。ちょうど、大学の研究に外部からの資金が投入された状態に近いのかもしれません。
日本ではまだこのようなモデルはなかなかないのかもしれないけど、事業者が「ポジティヴ」でいられる環境を作ってあげること、夢ある人を守って上げられる仕組みを作ることが、国際的な競争力を生む必然のポイントとなるのではないでしょうか。
火曜日, 3月 11, 2008
シリコンバレー初日を終えて
昨日昼間に到着し、準備を終えて本日から出張1日目。
今日はシリコンバレーでも、最も注目されている会社のひとつとのMTGでした。
象徴的だったのは、オフィス環境。
まるで大学のキャンパスかのような、平屋の建物が数十個、ずらーっと広がっていました。
このように物理的に話すことによって、「集中」できる環境を作ったり、ちょっとした移動でも気分転換ができるような、クリエイティヴィティをエンパワーする施設なような気がします。
それともうひとつは、人。
シリコンバレーを支えているのは、エンジニアだというのを実感したのが、会議の進行役をマーケティングや企画担当の人が行っていても、イニシアティヴを取るのはやはりエンジニアでした。こちらで「優秀」なエンジニアとは、単に良いコードが書けることだけではなく、冷静沈着にそのサービスが与えられるビジネスプロフィット・マーケティング展開などを踏まえて、技術的な工数などを天秤にかけて、最終意思決定ができる人なのだと思います。
これは「頭が良い」というよりは、「センス」や「賢さ」のような尺度で測るべき事柄であり、学歴社会のアメリカとは言われつつも、”シリコンバレー”という戦場で生き残っていくためには、もっと本能的な嗅覚のようなものが必要なのだと痛感させられました。
負けてられないぞ。
【アイデア】車のインターフェース
出張先で、ミニバンに乗っています。
まず乗って困ったのが、ギアの位置が違うこと。
普通は助手席との間にあるか、ハンドル内側にあるのですが、今回の車はスピードメーターの横にありました。見つけるのに1分ほど探してしまった(涙)
そして、カーナビの位置が助手席の内側に取り付けてあるため、結構首を曲げないと見ることができません。ただでさえ不慣れな左ハンドル+ミニバンで、GPSも気にしないといけないので、二日間でかなり首と目が疲れました。
それぞれのメーカーや車種に応じて色があるのはすばらしいことであり、人それぞれ好みはあるのでしょうが、特にレンタカーなどのように普段は乗らない車に乗る際は、インターフェースをカスタマイズできるような、共通規格みたいなのを作れないものでしょうか。
ソフトウェアの世界では、androidなどをはじめとして異なる端末でも共通のプラットフォーム化が進んでおり、ユーザーエクスペリエンスを高めるための”パーソナライズ化”もどんどん進んできています。
物理的な制約にしばられるハードが同様にはなかなかいかないのはもちろんですが、もう少しそういった「乗り換え需要」「レンタル需要」を意識した車が登場してきてもいいのではないか、とふと思ったのでした。
日曜日, 3月 09, 2008
木曜日, 3月 06, 2008
RSSスパムと化していたらしい
某SNSにこのブログのRSSを食わせていたら、
「krshinがブログを書くと、日記一覧がkrshinだらけになる」
という苦情をいただきました(汗)
原因を調査したところ、Atomを食わせていたので一個でも記事を書くと、過去記事すべての更新時間が最新の投稿に揃ってしまっているためでした。(Mさん、Sさんごめんなさい)
ただ直すのも何なので、これを機にFeedBurner化してみました。しばらく見ないうちに日本語化してたんですね。
Google AnalyticsといいFeedBurnerといい、集計ツールはドンドン進化してて面白い。
CGMを育てようとするGoogleのプラットフォームに対する本気度が伺えますね。
ついでにYahoo!アドパートナーも入れてみた。この手の広告商品としては珍しく、CPC(クリック課金)ではなくCPM(インプレッション課金)なので、という興味本位なだけですが^^;
次はプロフィール情報を充実させるようなウィジェットでも入れようかなぁ。
火曜日, 3月 04, 2008
半歩~一歩先のアイデアを実現する
今日はミーティングなどが重なってお昼を食べに行く時間が遅くなってしまったため、本でも買って読みながら、と思って本屋によっていきました。
本当は、梅田さんの新書を手に入れたかったのですが、最寄のTSUTAYA BOOK STOREでは見当たらなかったので、なんとなく勢いで「アップルの法則」を購入。
僕はMacユーザーではないのですが、iPodは肌身離さず持ち歩いているし、Appleの製品が持つ不思議な魔力について掘り下げてみたかったので、そのままの勢いで一気に読み倒してしまいました。(まだ若干読み残してるけど。。)
アップルの法則 (青春新書INTELLIGENCE 195)
林 信行
内容的にはアップル社の経緯を追いながら、同社の成功、失墜、復活の理由をCEOであるスティーヴ・ジョブスを中心に掘り下げていく内容です。自伝的な内容としては、以前「iCon」を読んでいたのでほぼかぶっているのですが、本書は著者のアップルフリークとしての視点が色濃いように思いました。
ざっと読んだイメージでは、以下の3点なのかなと思いました。
(1)卓越したマーケティング戦略
(2)狂気なまでのユーザーインタフェースへのこだわり
(3)クリエイティヴィティを促進させる考え方
(1)(2)は皆さんも多くの方が実感されていることでしょう。
"think different."というキャッチコピーは未だに頭にこびりついているし、iPodの洗練されたデザイン・スクロールホイールの機動性は競合他社を寄せ付けません。
しかしながらどんなにいいCMを打っても、使いやすくても、製品そのものに新規性がなければ市場を切り開くことはできないはず。Appleは「マッキントッシュ」、「iMac」、「iPod」、「iPhone」と要所要所で革新的なプロダクトを作り出しており、この開発力こそがすべての源泉だと思います。
この開発力を支えているのが、優秀なスタッフと(3)の「実現方法を考える」という思考法なのでしょう。
たとえ無茶なアイデアでも、いきなりできない理由を考えるのではなく、どうしたら実現できるかを考える。簡単なことのように思えますが、日本人はその教育方針からか、「否定」から入ることが多いそうです。
ある新規アイデアが生まれたときには、まず「できない理由」を考えがちですが、それがイノベーティヴであればあるほど、否定意見を言うのは簡単なはず。「前例がない≒革新的」だから当然ですよね。
iPodが出たときも、個人的には『こんなの絶対流行らない。PCにリッピングなんて面倒すぎる』と思っていましたが、今やiPodで音楽を聴く時間が9割以上となってます(苦笑)
ただ優秀なスタッフを集めるだけでなく、この思考法に徹することで「半歩、一歩先の未来」を実現し、牽引できたことがアップルの一番の強みなのかもしれません。
スティーブ・ジョブズ-偶像復活
ジェフリー・S・ヤング ウィリアム・L・サイモン 井口 耕二
自社開発エンジニアと受託開発エンジニア
僕は今の会社に入る前は、フリーで個人事業主として主に携帯アプリの受託開発を行っていました。当時はエンジニアでありながら、仕事をもらうために営業的な動きをしたり、時にはプロデューサーとして、時には経理として働いていました。
いわば自分で仕事を取ってきては、自分に振る、みたいな働き方をしていたわけです。
今の職場では自社開発エンジニアと受託開発エンジニアが入り込んでおり、僕もエンジニアではなくなったことで客観的に見て、「べき論」としてこれらのエンジニアはどう違うんだろう、とふと思って分析してみました。
【受託開発エンジニア】
■ビジネスモデル
発注会社の要望通りのソフトウェアを開発し、納品することでその対価として業務委託費用を納める。売り上げは基本的に”人月”単位での工数に比例するため、工数が増える「仕様追加」や「修正」を避けようとする。
■評価指標
- かかった工数
- できあがった製品の品質
- 仕様書や運用指示書などのドキュメントの品質
【自社開発エンジニア】
■ビジネスモデル
作った製品のクオリティによって得る、自社のビジネスの拡大。
かかった工数と売り上げは必ずしも連動しない。
■評価指標
- 受託開発と同じ?
すごくざっくりかつ乱暴ですが、こんな感じなのかなと。
自社開発は経験したことがないので良く分かりません・・・
受託開発は、工数に応じた従量課金ビジネスなので、儲ける為には単価をあげるしかありません。したがって、発注会社の予算内でできる限り高い品質の製品を納入することで満足度を上げ、単価向上へとつなげていくという点で、ビジネスモデルと評価指標が一致しています。
一方の自社開発は、工数とビジネスモデルは基本的に無関係なので、受託開発と同じ評価指標では、ビジネスモデルと一致しない場合が多々起こることが想定されます。
例えば、いくら期日どおりに、安定したソフトウェアを納入してもお客様に売れなければ、1銭の売上貢献にもならないわけです。
逆に、すばらしいアイデア製品であれば1週間で作ったソフトウェアでも、何百万、何千万の売上貢献に繋がることだってあるかもしれません。
従って儲ける為には限られた工数を最も儲かる製品に投入する、あるいはより儲かる製品になるようにコミットメントする必要が出てきます。そのためには、仕様の追加・変更も必要となる場合もあるかもしれません。
このようなモチベーションを引き出す評価指標には、旧来のエンジニアの評価方法とはまったく異なる、ビジネスマンとしての評価が必要となってくるのかもしれません。んー難しい。
そう考えると、オープンソースコミュニティというのはとっても異質だなぁ、と思いました。
【アイデア】IMステータス通知
インスタントメッセンジャー(以下IM)って、たいていコミュニケーション促進のために、その人の「ステータス」を表示する機能があると思います。
僕も会社でIMを使っていますが、新サービスのリリース時にはそのURLをステータスにしたり、気分を書いたり、人によって利用用途はさまざまなようです。
ところがこのステータス、難点があって、運良く自分の友だちリストを目にしないと気づかないんですね。
すごくシンプルだけど、例えば「ウォッチリスト」に入れた友だちは、ステータス変更があったときに通知してくれるような仕組みがあっても良いのではないでしょうか。
なんだかtwitterっぽくなって来そうですね(笑)
【アイデア】○○メーカーポータル
昨年一世を風靡した、「脳内メーカー」。
流行に拍車をかけるかのように、「なんちゃらメーカー」「なんちゃらジェネレーター」が乱立し、息抜きのタイミングを与えてくれました。
最近は偽者なのか本物かも分からないぐらい、数が増えているので、使うのにも一苦労です。
ふと、思いました。
これらのシリーズを一箇所に集めたポータルを作ってみてもいいのでは。
診断に必要な要素は、みな決まったものです。
・名前
・生年月日
・性別
・血液型
ぐらいじゃないでしょか。
そこでこれらを一回登録すると、あとは数ある「○○メーカー」の結果を一覧で表示してくれるポータルを作るだけです。
同等の機能を持ったブログパーツでもいいかもしれませんね。
日曜日, 3月 02, 2008
はてなスター、Y!ブ、はてブ装着。
このブログに「はてなスター」をつけてみました。
各ブログタイトルの右についてる「☆+」ボタンがそれです。
アイデアネタの記事なんかで、お気に召されたらポチッと押してもらえるとうれしいです。
#追記
Yahoo!ブックマーク、はてブもつけてみましたが、Bloggerに貼る場合の手順が両方とも、旧Bloggerテンプレート向けのままだったので、使えませんでした。
試行錯誤しながらも以下のように作り直したら動いたので、参考までに。
javascriptによるポップアップだとダメみたいなので、直リンクに変えた。URLエンコードしてないので、環境によってはタイトル名が文字化けするかも。。
こちらとほぼ同じです。
日曜日, 2月 24, 2008
【アイデア】病は気から
「病は気から」とはよく言ったものですが、世の中の健康情報とはネガティヴな要素を説明し、どうやってそれをつぶしていくか、という視点に偏っているような気がします。これではどうしてもネガティヴな思考に陥るような気がしません?
そこで、病気の「ポジティヴ」な面ばかりを集めたコミュニティサイトなんてあったらどうでしょうか?
・「インフルエンザで寝込んでいたら、喧嘩していた彼女が見舞いに来てくれた」
・「入院先の病院で看護婦さんと出会った」
・「とある薬の副作用で花粉症が治った」
・「ノロにかかったらダイエットになった」
などなど。(あまりいい例が思い浮かびませんでした。。)
心から治療する医療ってもっと発達しないかなぁ。
土曜日, 2月 23, 2008
【アイデア】名文コミュニケーション
最近、本を読むようにしている(といってもビジネス本ばかり)のですが、よく本に線を書き込む人っていますよね。僕は貧乏性なのでもったいなくてあまり書けないのですが、あれってやっぱり気になった一文を頭に焼きこむための作業なんだと思うんですね。そういう人から本を借りると、
「なるほど、ここは心に残る一文だな」とか、
「あの人はこういうところがツボなのか」
みたいにわかって本がさらに面白く読める気がします。
これをネット上でできたら、便利じゃないでしょうか?
他人の線にたいして、
「俺もここ気になったけど、こういう風にも取れるよね?」
なんてコメントが書けちゃったりして。
あまり見知らぬ人の線は興味が出ないので、友だちとかに限定して表示できるとよいですね。
似たサービスに、ネタリカがありますが、電子ブックが一般化した暁には、ぜひこういうサービスを作って欲しいものです。
金曜日, 2月 22, 2008
【アイデア】残り物交換冷蔵庫
なんかビンボー臭いアイデアが連続しますがw
昨日は久々に自炊してみました。
基本的に料理は好きなんですが、いろいろ新しい料理を作ろうとしても材料を揃えなければならず、
結局使い切れなくてしばらく料理しない => 捨てる
というエコじゃない結末になるので、ワンパターン化しております。
こういった残り物・食材を近所の人とシェアできたら便利じゃないですか?
冷蔵庫の中の食材をICタグなどで判定して、近所の家の冷蔵庫と内容をシェアします。
すると、
「たまねぎが残ってるから、隣のBさんの卵と、そのまた隣のCさんの鶏肉をあわせて親子丼作れば?」
とかおすすめしてくれたりして。
もちろん、卵と鶏肉がBさんとCさんにとって「余りモノ」じゃないとだめなところが難しいですが。。。
そこはこう、「Bさんは卵を残して捨てがち」みたいな判定が自動的にできてると良いのかもしれません。
木曜日, 2月 21, 2008
【アイデア】夢ギャザリング
インターネットには「ギャザリング」ってありますよね。
共同購入によって、レアモノを手に入れられたり、価格を安く変えたりするネットならではの仕組みで僕も数年前から何度か使わせてもらってます。
そもそもギャザリングって、一人一人別々に売ろうとすると在庫リスクを抱えてしまったり、そもそもある程度の大量生産することに価値が生まれる商品に対して有効だから、成り立ってると思います。
「夢」、もそうではないでしょうか。
空想無印とかに近いですが、一人ではかなえることができない夢を、ギャザリングして叶えちゃう、そんなサービスです。
・こんな起業ネタがあるんだけど、人手が足りない・・・
・ディズニーランドに安く行きたい・・・
・今渋谷にいるんだけど、二子玉川方面のタクシーに乗りたい。でも小遣いが・・・
などなど、使い道多そうじゃないですか?
一番上のヤツなんかは、この場で投資できちゃってもいいかもしれないですね。
【アイデア】加湿メガネ
冬の季節って乾燥が厳しいですね。
さらにオフィスなんかは暖房がガンガン効いているので、耐えられずに僕は加湿器を置いています。
CCP 超音波式ペットボトル加湿器 オレンジ KX-60UP-OR
この加湿器、超小さいことも気に入っているのですが、沸騰式ではなく超音波式なので湯気が上に拡散せずに、手元に落ちてくるところが特に気に入っています。
とはいえ、オフィスは広くて潤いきらないし、会議室でミーティング中なんかのときは加湿器までもっていくわけにはいきません。
そこで、メガネに加湿機能をつけちゃいます。
乾燥に苦しむのは主に目や顔のツッパリなどですから、メガネからちょっとだけでいいから加湿してくれるだけでかなり楽になるはずです。
もっとも、こちらも沸騰式ではなく超音波式にしないとメガネとしての機能を損ないかねないので、注意が必要です。
水曜日, 2月 20, 2008
【アイデア】残量がわかるシャンプー
シャンプーとか洗剤って、生活必需品なのにもかかわらず、残量がわかりづらすぎると思いませんか?
オシャレなパッケージよりも、実用性としては透明なパックのほうが全然いいです。
まぁそうはいかないんだとしたら、例えば「容器の底面にバネを仕込む」ぐらいはできるでしょう。
これによって残量がわかります。
容器にたくさん入っているときは、自重でバネを押さえ込むので普通に容器は立っていますが、残り少なくなるとバネの力が勝つので、ちょっとだけ浮く、という仕組みです。
すさまじくアナログな仕組みですが(笑)、個人的にはすごく欲しいです。
バネと連動して、残量が少なくなったら自動注文してくれるとさらにいいなぁ。
火曜日, 2月 19, 2008
【アイデア】貸し借りリマインダ
これは簡単に作れそうです。
友だちや同僚に何かを貸したり借りたり、て多いじゃないですか。
僕もお金はもちろんのこと、CDはもちろんのこと、ゲームや本などの貸し借りを日常的にします。
でも結構返してもらえなかったり、自分も借りてることを忘れないように意識しなきゃいけなかったりで、神経使いますよね。相手が親しい人であればあるほど、です。
なので、そういう言いづらいことはコンピューターにやってもらいましょう。
・何かを借りたときに、「相手」「内容」「期限」を借りた人は入力する(貸した方でも良い)
・貸した人にその旨通知される(念のために)
・期限が迫ると、借りた人にアラートが飛ぶ(貸した人にもいってもよい)
・返すと自動的にリマインダも消去されて、アラートもなくなる
ちなみに、「これ貸して」っていうのを予約みたいに登録できてもいいかもしれませんね。
月曜日, 2月 18, 2008
【アイデア】天気連動型洗濯機
洗濯って、天気によってスケジューリングが難しいですよね。
・明日は雨だけど、どうしてもバスタオルを洗わないといけないから、乾燥機にかけよう
という日もあれば、
・今日晴れてるんだったらまだ溜まりきってないけど、洗って干しちゃおう
なんて日もあります。
僕もよくYahoo!天気で調べて洗濯するかどうかを考えたりしているのですが、結構これがめんどくさい。
そこで、こういった天気サービスと連動した洗濯機なんてどうでしょうか。
翌日が快晴ならば、前の晩のうちから洗濯機が動き出して、朝起きたら選択が終わっていてあとは干すだけ。
難点は朝起きるのがギリギリ過ぎると干す時間もない、ということでしょうか。。
日曜日, 2月 17, 2008
土曜日, 2月 16, 2008
Yahoo! Inc.買収劇に思ふ
ここ2週間ほど、IT業界ではYahoo!対Microsoftの買収対決で大盛り上がりですね。
ステークホルダーは株主はもちろんのこと、OS王者のMicrosoft、検索広告の帝王Google、メディア王News Corp.、同業のAOL、育て親のソフトバンクとそうそうたる顔ぶれで、逆にパイオニアとしてのYahoo!の影響力を実感しております。
株式市場では、MSに買われるしかない、というのが大勢のようですがそれは当たり前のこと。
売却益を得たい株主からしたら、買収提案前の価格に62%プレミアム付けられたら、売りたくて仕方ないでしょう。特にここ1年のYahoo!の決算発表「だけ」を見ていたら。
昨年の夏にTerry Semelから創業者のJerry Yangにバトンが渡ってから、Yahoo!は技術革新に力を入れてきました。いわば「投資期間」だと位置づけているのだと思います。
無論、本来ならば投資と日銭稼ぎのバランスを失えば、会社は失速しますが、Yahoo!にはまだ10億ドル以上の潤沢なキャッシュがある(らしい)そうです。Googleに、Facebookに遅れを取ったYahoo!にとって、やれ「追いつけ」だの、でも「金は稼げ」と言われても「投資」ができなければこのままジリ貧のままで失速したAOLと化してしまう(失敬)事でしょう。
ではそもそも本当にYahoo!は「投資」してるの?そもそもなにに「投資」してるの?
株主に対するJerryのメッセージで述べられているそうです。
「われわれはいま登場しつつあるもっとも巨大なウェブへの入り口であるモバイル市場の成長の可能性に強く期待している」
先日発表したばかりの、oneConnetがまさにその第一歩だと思う。
androidとYahoo! Go3.0が競合するのかどうか、調査不足だけど、少なくともGoogleとMSが”OS戦争”をしている一方で、Yahoo!はその両方のOS上で動く”ポータル”であり続けることに注力しようと考えているのではないか。そもそもYahoo!のスタートラインは、ポータルサイトなのです。
個人的には、Jerryの「投資」の結果を見届けてみたい。なによりMS+Yahoo!になっても、株主が売り抜けるだけで、対Google包囲網としてはプレーヤーが少なくなり、合併統合作業の遅れによってよりいっそうのGoogle独占体制が加速してしまうのでは、という思いが強いです。
インターネットはアイデアとテクノロジーの世界。「規模の論理」だけで勝負できるなら、MySpaceはFacebookに負けていないだろうし、Friendstarだってそうです。MSがYahoo!との統合を望むなら、合併による革新的なアイデアとテクノロジーの合体像を提示すべきだと思います。
そういう意味では、Newscorp+Yahoo!の方がワクワクさせてくれるような気がするので、マードックの底力に1票。
金曜日, 2月 15, 2008
【アイデア】親密度を自動判定してくれるSNS
mixiなんかのSNSの「友だち」って、親密度みたいなのは考慮されてないですよね。
数年来の付き合いで、恋バナしたり、仕事の悩みを語る親友もいれば、一度異業種交流会で名刺交換しただけの人もいる。
でも、Facebook使ってるとまさに思うんだけど、そんなに仲良くない人が「こんな映画見ました」とか、「レビューを書きました」とかって教えてもらっても、正直スパムでしかなかったりするわけです。
たとえば、人と人の間のコミュニケーション密度に応じて、「親密度」を自動マッピングしてくれるSNSがあったらどうでしょうか。
「映画に関するコミュニティや日記を投稿したり、コメントを書いたりしている人同士は、映画友だちになりやすいかも」
「よく電話やメッセ、メールをしている人は親友or恋人」
「同じジャンルの曲を聴いている人同士は音楽友だち」
などなど。
こういう判定の元に、News Feedしてくれるのであれば全然気にならない気がします。
昨今、mixiやらMySpaceやらFacebookやらBeboやら、ソーシャルグラフの「量」ばかりが注目されていますが、これからは「質」が求められたりするんじゃないかな、と予想してみました。
ブログ再開。
以前、3年ほどお世話になったgooブログから引っ越ししてきました。
1年ほどブログを書いていなかったのは、書くネタがなくなったということもあったのですが、日記的な内容ならmixi日記で書いたほうが友だちからコメントも付くしいいかな、と思った次第です。
このブログでは日記的な内容というよりは、もちょっとネットや音楽業界に対する思いとか、些細なアイデアとか、あんまりmixiには書く感じじゃないものを入れていこうかなと思っております。
どれぐらい書けるのかわかりませんが、とりあえず3ヶ月間ぐらいは毎日「アイデアマラソン」として、しょぼくてもなんでもいいからアイデアを書き留めて行きたいなと思ってます。
コメントとかでツッコミもらえるとうれしいです。