ラベル 書籍 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 書籍 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

木曜日, 8月 20, 2009

初心に返る

つい最近上場したばかりの人気レシピサイト、「クックパッド」のまとめ本を読んでみた。

600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)
4827550719


"クックパッドは社会に笑顔を増やすために存在する"

そのためにユーザーを減らした方がいいなら、そうするという思い切った会社は当たり前のことを、当たり前にできているのがすごい会社なんだなと思わされました。
キーワードは↓な感じ。


・ユーザ、クックパッド、広告主のウィンウィンウィン
・そんなにたくさんのことをユーザーに求めるべきではない
・説明が必要なサービスはレベルが低い
・成功するまでやれば成功する
・1割のユーザを増やせば売上は1割伸びる。これが商売の本質
・グッドはやらない。ベストしかやらない。
・毎日を楽しく過ごすオフィス環境が大事
・ノー残業手当て


上場後はステークホルダーも増えるので、今後どのようにこの良い文化を保っていけるか、楽しみなところです。

600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)
4827550719

金曜日, 8月 14, 2009

ハゲタカは悪魔か?救世主か?

ドラマ・映画の原作本として読んでみた。

驚くほど内容は違っていて、主人公鷲津はジャズピアニストだったり女好きだったりするし、栗山千明が演じた新聞記者に至っては登場すらしない。唯一変わらないのはモーレツサラリーマン芝野の人柄ぐらいか。

かなり本格的な経済小説なので、テレビ用にシンプルさとキャッチーさをアレンジするとあーなったということだろう。いい意味で小説版は別物となっているので、よくありがちな「実写版みたあと原作読むと実写がしょぼくて泣ける」ということはなかった。

とはいえテーマは同じで、表題の通りハゲタカたる鷲津はハイエナのように死にかけの企業をむさぼり食う悪魔なのか、企業再生のプロとしての救世主なのか、を問う内容となっている。「外資」を嫌う90年代バブル経験者にとっては価値観が変わるかも。

ハゲタカ(上) (講談社文庫)
4062753529


ハゲタカ(下) (講談社文庫)
4062753537

日曜日, 7月 05, 2009

シンプリシティの法則

進化するものはすべて、COMPLEXITYvs SIMPLICITYのせめぎあいとなる。
昨今の成功している新しいサービス・製品というのは、このSIMPLICITYを非常にうまく実現できている気がする。(ex. PS3 vs Wii)
高機能化を追求してきた20世紀に対して、21世紀はそこにSIMPLICITYも盛り込まれる時代になったのかもしれない。人間にエラ呼吸能力や、翼がなくなったのと同じように。

ジョン・マエダ氏は「SIMPLICITY=健全さ」と表現しているが、個人的には自由領域に対して「秩序を設けること」なのかな、と思った。具体的な法則は以下のとおりだそうだ。


【10の法則】
1. 削減 ・・・縮小(SHRINK)、隠蔽(HIDE)、具体化(EMBODY)を用いて、できることを減らし、ほかのすべてを隠し、本来の高い価値を失わないようにする。
2. 組織化 ・・・分類(SORT)、命名(LABEL)、統合(INTEGRATE)、優先順位の決定(PRIORITIZE)
3. 時間の節約 ・・・物理的・視覚的な時間削減を行うことでSIMPLICITYを感じさせることができる。(ex. プログレスバー)
4. 学習 ・・・「時計の進む向き」を知っていることで時計はいかにシンプルになっているか。学習のためには同じことを何度も繰り返し言ったり、例を使ってインスピレーションを与える。
5. 相違 ・・・SIMPLICITYとCOMPLEXITYは互いを必要とする。行ったり来たりする。
6. コンテクスト ・・・SIMPLICITYの周辺にあるものだけが周辺なわけではない。すべては数珠繋ぎ。
7. 感情 ・・・愛着(lovefit)を生み出すことを忘れない。
8. 信頼 ・・・信じさせることはシンプルにする。
9. 失敗 ・・・必ずしもシンプルにできるわけではない。
10. 1 ・・・SIMPLICITYは明白なものを取り除き、有意義なものを加える

【3つの鍵】
1. アウェイ ・・・遠くに引き離すだけで多いものが少なく見える
2. オープン ・・・オープンにすればシンプルになる
3. パワー ・・・コストは少なく、リターンは多く


個人的には無意識でやっていたこと(1~3あたり)が整理されたり、新しい気づき(6~8あたり)が得られました。

シンプリシティの法則
John Maeda 鬼澤 忍
4492556079

木曜日, 7月 02, 2009

希望とはなにか

ドラマでも映画でも観た「ハゲタカ」の原作者、真山仁の「ベイジン」を読んでみた。

久しぶりに読み応えのある小説で、上巻を読み終えるまでは実は結構辛いものがあった。なにしろ個人的にあまりよく知らない中国という国の文化の記述や、登場人物の多さ(&名前も覚えにくい。漢字一文字なんだもん)に頭の整理が追いつかなかったからである。

ともあれそこを超えてしまえば、下巻以降はスイスイ引き込まれる内容。腐敗した国政の権利争いに巻き込まれつつ自分なりの正義を追い求める中国人と、安全な原発開発に命を削る日本人のストーリーが雪崩のように進んでいく。二人を繋いだ「希望」という言葉の意味は結果ではなく、"信じて追い求める生き様"。

若干の男臭さがいい感じでした。

ベイジン〈上〉
真山 仁
4492061479


ベイジン〈下〉
真山 仁
4492061487

日曜日, 6月 14, 2009

2ちゃんねるの必要性

今週は珍しく本を読む時間が取れたので2冊目。

ひろゆきはネットニュースのインタビューやブログを経由で知っていたけど、本は初めて。自分で自分のことを「企画屋」と言っているけど、この人は業界にも少ない「技術が分かる企画」なんだなと思った。

2ちゃんねるを自ら作り運用してきたことにより、低レベルな開発・運用から訴訟対応まで幅広く経験されていて、ある意味ドライにインターネットを見ている人だと思う。

今やほとんど口にされることもなくなった「web2.0」という言葉もこの本が出た当時はホットワードだったはずだが、web2.0とはマイナスイオンと同じで「なんかすごそう」っていう単なるイメージだという意見になるほど、と思った。またweb2.0の一要素と言われている(?)ソーシャルメディアに対しても、「集合知と集合愚は紙一重」という意見にこれまた2ちゃんねる管理人としての説得力があった。

みんなが投票してるからいいはず、というのではなく有象無象な意見が集まっている2ちゃんねるは一見カオスではあるけど、その中から自分に必要な情報を抽出できる人こそこの時代に生き残っていけるのかも、と思った。

2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書)
西村 博之
4594053882

仕事はリーグ戦

加藤さんの本は三冊目。

アマチュアはスポーツで言うならトーナメント方式だけど仕事はリーグ戦、という言葉にはっと気づかされました。目の前のいざこざに一喜一憂するのではなく、長いペナントレースの中でいかに勝率を上げられるか、を意識しないとリーグ戦は勝てないしもたないですね。

時には省エネに負けるいわゆる「負け試合」を作ることさえも必要。凹んでいる時間があったらそこから学んで、気持ちを切り替えて次の試合に備えたほうがマシですね。忘れずにいたいです。


アイデアパーソン入門 (講談社BIZ)
加藤 昌治
4062820994

火曜日, 3月 31, 2009

ネットの巨人:Googleは今も本当に脅威か?

たて続けてGoogleネタですが・・・

プラネット・グーグルを読んでみた。基本的にはGoogleの歴史を追う内容で、新しい情報は特になかったんだけどAdsenseが生まれた経緯がGMailにあった、っていうのは意外でした。

当初のGMailのPMはメールに広告を入れるのは大反対してたんだけど、エンジニアが半分いたずら(?)でメールのコンテキストを解析して、Adwordsに繋いで表示してみたら意外といいじゃん、これ、ってことになったらしい。結局これがAdsenseとなって、GMailが難産だったのに対して1年先じんてリリースしちゃったとのこと。

AdsenseはいかにもGoogleらしい、というかエンジニアの裁量が生かされたプロダクトなわけだけど、それ以外のプロダクトって実はGoogleってたいしたもん作ってなくない?という気がしてきた。

Google Earthも、Google Docsも、Youtubeも、Androidも全部買収元の会社の技術だし、Adwordsも収益力に差はあるけど元々検索連動広告はOvertureが発掘したビジネスである。Googleが生み出したイノベーションは、PageRankを元にした検索エンジンとAdsenseだけなんじゃないだろうか。

ここ数年のGoogleの業績に比例して、Googleブランドも世界1位にまで上り詰めたけど、冷静に見てみるとAdwordsで稼いだお金でガンガン新興企業を買いまくってるお金持ちたち、という捉え方もできるかと。もちろんその目利きと交渉術はすごいんだけどね。

一方でFacebookがGoogleがクロールできないソーシャルグラフやソーシャルフィードを囲い込み始めたり、twitterの躍進、セマンティックウェブを基軸にした新興検索エンジンの登場など、Google以外のところでのイノベーションは着実におき始めてるわけで。
ここ数年で確実にGoogleと肩を並べるサービスが生まれる気がします。

Web1.0バブルに乗ったのがYahoo!,AOL,ebayだとすると、GoogleもWeb2.0バブルの恩恵を預かっていたのであり、徐々にそのバブルに限界がきているのかも。
次の流れを誰がつかむのか?

願わくば自分はその流れに乗っていきたいな、と思います。


プラネット・グーグル
Randall Stross 吉田 晋治
4140813229

金曜日, 3月 06, 2009

カンブリア宮殿2

ここ2年ぐらい、日曜の夜はカンブリア宮殿を見て寝る、という生活が続いている。土日でリラックスした頭・体を仕事モードに変えるのにとても有効だと思う。その本バージョンを読んでみた。経営者たちの印象的な言葉をメモっておこうと思います。

【吉野家ホールディングス社長 安倍修仁】
・自分に向くものはもっとほかにあるはずだと思って決められない人は、今を一生懸命に生きていない。全力でやってないと、次の世界につながっていかない。
・周りを協力させることと、協力が得られることは違う。協力を得るためには誰よりも努力することが必要。見えない努力をしているやつには必ず協力者は現れる。


【三鷹光器会長 中村義一】
・うちの3分の1は天文少年。天文少年は毎日宇宙をみて想像しているから、ピタっと位相があって創造性が発揮される。
・山の上に電気がついているとします。あの山の上にどっちを回っていってもいいから、到達してくれ、と。とにかく目標だけは教えてあげないといけない。


【キーエンス社長 佐々木道夫】
・創業当時から利益が出たので、社員に還元していた。結果的に経営参画意識を高めることにつながった。


【グーグル日本法人社長 村上憲郎】
・楽しい仕事とは自分のやった仕事が世界中の人から称賛を浴びたり、改善要望をいただいたりといった、世間とのやり取りである。


【ファンケル名誉会長 池森賢二】
・業界の常識を変えるのは異業種からの参入者である。
・一つの事業は永遠ではなく必ず壁にぶつかる。だから事業が順調なうちに次の仕事を立ち上げるのだ。


【日本香道会長 小仲正久】
・追いつめられた状況の方が改革やクリエイティヴなことができる。


当たり前のこと、といえばそれまでだけど実績ある人たちの言葉の重みはありますね。
それにしても村上龍のすばらしいファシリテーションにはいつも驚かされます。賢くて勉強家なんだろうな。

カンブリア宮殿 村上龍×経済人II
村上 龍
4532166527

月曜日, 2月 02, 2009

協力し合う組織

早いもんで今の会社に入って昨日でちょうど4年が経ちました。
元々入社の目的だった大きな組織を経験したい、というには十分すぎる時間が経ち、幸か不幸か組織の問題を考える機会に恵まれたので、「不機嫌な職場」を読んでみました。


「なぜ協力してもらえないのか?」という思いを職場で感じてる人も多いのではないでしょうか。ざっくり言うと


(1)業務効率化のため成果主義を導入。評価をシンプルにするために個々人の業務範囲を明確化
(2)インフォーマルネットワークを構築する機会の減少(ex社員旅行)し、人間的興味を喪失
(3)インセンティブに繋がらない仕事には興味を払わなくなり、個別の仕事に専門家(=タコツボ化)


こんな感じらしい。確かに協力しなくなるかも。
協力関係を築くには相手の「資源=能力」と「意図」に対する信頼感が必要。

では、具体的にどう変えていけばいいのか?


(1)共通目標を共有化
共有化、といってもただ「これやりましょう」と口で言っておしまい、ではダメ。相手の腹に落ちる言い方、方法で納得するまでコミュニケーションすること。


(2)壁を作らない
「それはおまえの仕事じゃない」とか絶対言っちゃダメ。
"もう二度と言うもんか"という意識が植えついてしまう。発言・意見は歓迎する文化を創らないと。


(3)仕事を属人化しない
この仕事はこの人じゃないとなぁ、という状況をなるべく減らすことで、協力しやすい体制を用意する。


(4)"面白い"インフォーマル活動を行う
娯楽があふれかえっているこの時代、よっぽど面白い催しをしない限り人は集まらない。やるなら本気で楽しむ。


(5)応答・感謝をインセンティヴに。
「おはよう」といわれたら返す。感謝の言葉は「すいません」より「ありがとう」。


(6)認知風土を作る。
「業績に貢献した人」を祭り上げるだけでなく、些細なことでもいい仕事をした人をほめてあげる仕組みを作る。これによって自分が認知され、行動意欲が上がる。



身に染みる内容でございました。

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)
河合 太介
4062879263

月曜日, 1月 19, 2009

志(こころざし)

藤巻幸夫さんの「志マーケティングのすすめ」を読んでみた。
ありがちな専門用語やマーケティング理論ではなく、一般人の”目線”と”言葉”で書かれていて、腹に落ちるよい本でした。


ポイントは以下な感じかな。

■日本のブランドには”精神”が足りない
どんな手法を取り入れても、結局製品にキモチ、すなわち本気度が込められていないとそれはお客様には伝わらない。従ってそれはブランドにはなりえない。昔の日本にあった「粋」な感性が今こそ必要、ということらしい。


■いいデザインに接すると「ハ行五段活用」が起こる
「ハーッ」「ほぅ」などなど。また、カッコいいデザインは使いやすい。
Appleの製品って、これがあるよね。ふむふむ。


■見るではなく「観る」
外見を見ているだけでは独自の視点は生まれない。
何度も、繰り返し観察し続けて「観る」ことができてはじめて自分の意見が生まれる。
どっかの本でも同じようなこと読んだな。バガボンド?


■VMDとは客の心を「揺さぶること」
相手がどう見るか、どう感じるか、どういう印象を与えるかが重要。


■ブランドには哲学、歴史、物語の3つが必要。


■行き詰ったら、最先端とレトロを混ぜてみる。


■クリエイターの梁山泊を作る。
一緒にやりたいと感じさせるためには、自分のやる気を猛烈にアピールすべし。
IDEOの言う「ホットチーム」と同じですね。


■ブランドに必要なのは、ディテールトレンドではなく「ロングトレンド」
今年の流行は白だから白、ではブランドは成り立たない。
一貫性のある軸を持ち、客へのメッセージとして届けること。


うーんつくづく商売というのは、女性を口説くのと同じスキルが必要なんですねぇ。

志マーケティングのすすめ
東急エージェンシー
4884971078

水曜日, 1月 07, 2009

イノベーションの秘訣

タイ旅行中に久しぶりにじっくり本を読めました。
その中から「発想する会社!」をご紹介。

元々は別の本を読んでいるときに、IDEO社の「ディープダイブ」の話が出てきていろいろ調べてみたら行き着いた本。内容は同社のGMであるトム・ケリーが過去の事例を交えながら、イノベーションのステップを説明してくれてます。


◆イノベーションのステップ
・市場やテクノロジーを「理解」する
・ユーザーを「観察」する
・新しいコンセプトを「視覚化」する
・プロトタイピングと「ブラッシュアップ」
・「実現」する


目新しいことはそんなに無いけど、これらを徹底的に「やり尽くす」ことができているのがIDEOのすごいところ。そのためにはホットチームが必要であり、そのための環境もまた自分たちで極めて"人間的"に作り出している。そして未来を常に作り続ける。

一番大事なのは楽しみ尽くすこと、らしい。
難しいけど大事なことですね。

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
鈴木 主税 秀岡 尚子
415208426X

金曜日, 4月 25, 2008

インターネットは人を退化させるか?

図書館で借りた「グーグル革命の衝撃」の返却期限が迫っていたので、走り読みしました。
内容的にはNHKの取材班の考察や、経営陣のインタビューで構成されていて、特に新しい情報は無かったのですが、後書きがなかなか面白かったのでそのテーマについて書いてみることにします。

インターネット(特にWWW)、ひいてはGoogleをはじめとする検索技術の登場によって、人類の知はオープン化されて誰からでも簡単にアクセスできるようになりつつあります。特にGoogleはGoogle Maps/Earthをはじめとした地図情報、およびそこに紐づく映像情報をデジタル化して誰もがアクセスできるようにしたり、かたやこれまでの人類の知の宝庫であった図書館の情報をスキャニングし、Google Book Searchによって検索・閲覧が可能になるような活動を進めています。

これらは「力技」であれど、実現されるサービスは途方も無く便利なものであり、間違いなく誰もが「使いたい」と思うものになると思います。Googleはそのミッションステートメントで定義しているとおり、まさに「世界中の情報を整理し尽くす」ことを実践し、ひたすら便利なツールをお客様に提供し続けていくでしょう。


今回のissueはこういうツールが溢れて来ている今、人間としての能力が退化しているのではないか?ということ。

これは僕も何度か同僚と議論したことがあるのですが、この本や同僚の意見としては


「検索はなんでもかんでも簡単に見つかりすぎる。昔は人に聞いたり、図書館で調べ物をしたり、といった過程で幅広い知識を得ることができたし、発想力の広がりにもつながっていた」


というものです。確かにこれも真でしょう。


僕の意見は、以下のようなものです。

インターネットでの検索が提供しているのは、『外部記憶装置』のようなものだと思います。人間の頭脳に蓄えられる情報量には、個性があれど、一定で限界を迎えるため、昔から人は書き残したり、人に伝えることで情報を外部に委託することで自らの新しい知識や研究に投資することができたのではないでしょうか。

この機能を飛躍的に、量・スピードの面で進化させたのが検索サービスでわないでしょうか。僕らはこの便利サービスによって得られた、余剰時間を新しいイノベーションのために投資できるかどうか、が『退化する』かどうかの答えなのではないか、と思います。

皆さんはどう思いますか?


グーグル革命の衝撃 (NHKスペシャル)
NHK取材班
4140811927

火曜日, 3月 04, 2008

半歩~一歩先のアイデアを実現する

今日はミーティングなどが重なってお昼を食べに行く時間が遅くなってしまったため、本でも買って読みながら、と思って本屋によっていきました。

本当は、梅田さんの新書を手に入れたかったのですが、最寄のTSUTAYA BOOK STOREでは見当たらなかったので、なんとなく勢いで「アップルの法則」を購入。

僕はMacユーザーではないのですが、iPodは肌身離さず持ち歩いているし、Appleの製品が持つ不思議な魔力について掘り下げてみたかったので、そのままの勢いで一気に読み倒してしまいました。(まだ若干読み残してるけど。。)

アップルの法則 (青春新書INTELLIGENCE 195)
林 信行
441304195X


内容的にはアップル社の経緯を追いながら、同社の成功、失墜、復活の理由をCEOであるスティーヴ・ジョブスを中心に掘り下げていく内容です。自伝的な内容としては、以前「iCon」を読んでいたのでほぼかぶっているのですが、本書は著者のアップルフリークとしての視点が色濃いように思いました。

ざっと読んだイメージでは、以下の3点なのかなと思いました。


(1)卓越したマーケティング戦略
(2)狂気なまでのユーザーインタフェースへのこだわり
(3)クリエイティヴィティを促進させる考え方


(1)(2)は皆さんも多くの方が実感されていることでしょう。
"think different."というキャッチコピーは未だに頭にこびりついているし、iPodの洗練されたデザイン・スクロールホイールの機動性は競合他社を寄せ付けません。

しかしながらどんなにいいCMを打っても、使いやすくても、製品そのものに新規性がなければ市場を切り開くことはできないはず。Appleは「マッキントッシュ」、「iMac」、「iPod」、「iPhone」と要所要所で革新的なプロダクトを作り出しており、この開発力こそがすべての源泉だと思います。


この開発力を支えているのが、優秀なスタッフと(3)の「実現方法を考える」という思考法なのでしょう。

たとえ無茶なアイデアでも、いきなりできない理由を考えるのではなく、どうしたら実現できるかを考える。簡単なことのように思えますが、日本人はその教育方針からか、「否定」から入ることが多いそうです。

ある新規アイデアが生まれたときには、まず「できない理由」を考えがちですが、それがイノベーティヴであればあるほど、否定意見を言うのは簡単なはず。「前例がない≒革新的」だから当然ですよね。


iPodが出たときも、個人的には『こんなの絶対流行らない。PCにリッピングなんて面倒すぎる』と思っていましたが、今やiPodで音楽を聴く時間が9割以上となってます(苦笑)


ただ優秀なスタッフを集めるだけでなく、この思考法に徹することで「半歩、一歩先の未来」を実現し、牽引できたことがアップルの一番の強みなのかもしれません。

スティーブ・ジョブズ-偶像復活
ジェフリー・S・ヤング ウィリアム・L・サイモン 井口 耕二
4492501479