たて続けてGoogleネタですが・・・
プラネット・グーグルを読んでみた。基本的にはGoogleの歴史を追う内容で、新しい情報は特になかったんだけどAdsenseが生まれた経緯がGMailにあった、っていうのは意外でした。
当初のGMailのPMはメールに広告を入れるのは大反対してたんだけど、エンジニアが半分いたずら(?)でメールのコンテキストを解析して、Adwordsに繋いで表示してみたら意外といいじゃん、これ、ってことになったらしい。結局これがAdsenseとなって、GMailが難産だったのに対して1年先じんてリリースしちゃったとのこと。
AdsenseはいかにもGoogleらしい、というかエンジニアの裁量が生かされたプロダクトなわけだけど、それ以外のプロダクトって実はGoogleってたいしたもん作ってなくない?という気がしてきた。
Google Earthも、Google Docsも、Youtubeも、Androidも全部買収元の会社の技術だし、Adwordsも収益力に差はあるけど元々検索連動広告はOvertureが発掘したビジネスである。Googleが生み出したイノベーションは、PageRankを元にした検索エンジンとAdsenseだけなんじゃないだろうか。
ここ数年のGoogleの業績に比例して、Googleブランドも世界1位にまで上り詰めたけど、冷静に見てみるとAdwordsで稼いだお金でガンガン新興企業を買いまくってるお金持ちたち、という捉え方もできるかと。もちろんその目利きと交渉術はすごいんだけどね。
一方でFacebookがGoogleがクロールできないソーシャルグラフやソーシャルフィードを囲い込み始めたり、twitterの躍進、セマンティックウェブを基軸にした新興検索エンジンの登場など、Google以外のところでのイノベーションは着実におき始めてるわけで。
ここ数年で確実にGoogleと肩を並べるサービスが生まれる気がします。
Web1.0バブルに乗ったのがYahoo!,AOL,ebayだとすると、GoogleもWeb2.0バブルの恩恵を預かっていたのであり、徐々にそのバブルに限界がきているのかも。
次の流れを誰がつかむのか?
願わくば自分はその流れに乗っていきたいな、と思います。
プラネット・グーグル
Randall Stross 吉田 晋治
火曜日, 3月 31, 2009
ネットの巨人:Googleは今も本当に脅威か?
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2 件のコメント:
ちなみにAdobeも似たようなもんで、社内で作った製品はIllustratorとAcrobatだけ。PhotoshopやInDesign、Premiere、AfterEffects等々はすべてM&Aらしいよ。
Macromediaの買収なんか最たるところ。
歴史は繰り返すようね。
そうだねー。
そう考えると一定以上の規模になった組織からはイノベーションは起きなくなる、ていうことも言えるのかも。
でもAppleは例外?
何が違うんだろう・・・
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